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テーマ:アニメあれこれ(27163)
カテゴリ:最近見たアニメ
フィー姐さん、かっこいい~~。 茶ま太さんにリンクを教えてもらい、ボチボチと見始めたのだが、これが面白い。特にラスト数話など、洗濯物そっちのけで2時間ほどぶっ通しで見てしまったほどだ。 ストーリーは。。。 前半はテクノーラ社という民間企業が、主にイメージアップのために置いているデブリ課(通称「半課」:半人前とか中途半端とかの「半」)の日常業務が中心に描かれる。 前半はコミカルな演出も多く、のんきなデブリ屋の話だったのだが、後半は一気に木星往還船フォン・ブラウン号をめぐる重厚な物語になっていく。 ある回でロックスミス博士という人物が登場し、作業中の事故で多くの人命が失われた責任を問われて「今回のデータに満足しています」と答えるのだが、私はその時「サンシャイン2075」を思い出していた。 「地球上の全ての人間の命と、一人の命を秤にかけることが出来るか?」 宇宙という何の安全保障も無い未知の世界を切り開いていく事は、犠牲者の屍を踏み越えていく勇気を持った人にしかできないことなのかもしれない。踏み越えられていく方を選ぶことは出来ても、なかなか踏み越えていく方を選ぶのは難しいものだと思う。(逆もまた真かもしれないが) ハチマキはロックスミスの言葉に、自分もそっち側の人間であることを気づかされる。そして、その一言でフォン・ブラウン号に乗ることを決心するのだ。 この時点で私はプラネテスもサンシャインと同じような結末を迎える(合理的な判断によってミッションを遂行していくような。)だろうと思っていたのだが、プラネテスには実はまだこの続きがあったのだ。 多くを救うために犠牲を切り捨てるという合理主義を突き詰めていくと自分さえよければいいというエゴイズムに達してしまう。そんな境地に、加速度的に到達していくハチマキの苦悩と暗黒は恐るべきものだった。そこからどう脱していくかはアニメをごらん頂くとして。。。合理的であることと利己的であることは似て非なるものだと知っていることは、そういった極限的な選択を迫られた時には重要だと思う。そんな羽目には陥りたくないものだけど。。。
もう一つ、この作品には重要なテーマがある。 あらゆる分野において、技術発展の機会や富の分配は先進国に独占されている。貧しい国は貧しいまま置き去りにされている。それは絵空事ではないまさに現実だろうと思う。 しかし、だからといってテロリズムがそれらの国を救うことには繋がらない。
何だか長々と書いてしまったけれど、実にたくさんの物語をそれぞれ高いクォリテイで一気に見せられて大変面白かった。世の中にはまだまだすごい才能があふれているものだ。 ところで、私が気に入ったのは、ノノちゃんの話、ドルフの巻き返し、そして、フィー姐さん。仕事は出来るし、課内で一番男らしいし、なのにモクが切れると人格が変わるのよね。はっきり言ってそこも好きだわ。かっこいいわ~。 未見の方はぜひご覧下さい。お勧めいたしますYO。 You copy?
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