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カテゴリ:今日読んだ本
西の魔女が死んだ 梨木香歩 著 この夏、子どもと一緒に見たい映画ナンバー1なのですが、最寄の映画館ではもう夜の上映しかないこの映画。何で夏休み前に切り上げちゃうのか本当に不思議です。 まあ、映画は諦めムードなんですが、なんとなく読んでみたくなって、本棚から手にとってみました。 ちょっとしたきっかけで不登校になってしまった少女まい。でも、精神的に追い詰められて行けなくなってしまったというよりは、自ら積極的に行かないことを選び取ったというような、意志の力を感じさせる少女です。それはやっぱり魔女の血筋なのかしら。おばあちゃんも、魔女修行の中で「魔女は自分で決めるのよ。」と言います。 意思決定力。 それは、今の子どもたちに決定的に足りないものの一つだと思います。
さて、こんなスーパーおばあちゃんならずとも、おばあちゃんと孫というのは、時に母と子よりも深くつながれると思うことが時々あります。 ま、当時の私に余裕が無かったのが大きいのでしょうが、私と居る時よりもリラックスしている小さなチコを目の当たりにして、重荷が軽くなった安心感と嫉妬心がない交ぜになってとても微妙な気持ちがしたことを思い出します。 そんなチコの幼い時を思い出しながら、そしてそんなチコもまいと同年代になってしまったことに軽い驚きを感じながら読み返すと、不思議なことにまいとおばあちゃんだけでなく、ちょっと冷たいようなママにも、おばあちゃんとは相容れない感じのパパにも共感できるのです。 特に、パパが3人での同居を急ぐ気持ちとか、おばあちゃんの元で成長したまいを目の前にして皮肉めいたことを考えてしまう気持ちとか。。。何となく実感として分かる気がしました。おばあちゃんに感謝しているはずなのに、親って身勝手ね。 購入当初はまいの視点で読み、今また両親の視点にも立ちながら読んで以前よりさらに深く心に沁みるものがありました。また、もしかして30年後くらいにおばあちゃんの視点に立って読み返すことが出来たら。。。そして、純粋に愛の気持ちで孫とめぐり合えたら。。。な~んてね。 そのために、まずジャム作りの腕をもっと上げておかねば(違
まいがひそかに名前をつけて育てていた「ヒメワスレナグサ」
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