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カテゴリ:今日読んだ漫画
高校時代以来のお友達、Yちゃんからお借りしました。
彼女も漫画読みの達人だったりするのですが、私と趣味嗜好が全く相容れない(爆)のですよ。が故に互いの知らない世界を垣間見る面白い体験が出来るのですが。貸し合ったものが、全く合わないということもしばしば。でも、時々思ってもみなかったものが琴線に触れたりすることがあるのでYちゃんとの貸し借りはやめられないのですね~。で、今回お借りしたのが
砂時計【1】~【10】 芦原妃名子著 これはドラマや映画にもなった人気作品ですね。私もタイトルだけは知っていました。 ストーリーは、 両親が離婚して、母の実家である島根に引っ越してきた植草杏。プライバシーの無い田舎の雰囲気に苛立つ杏の前に現れた北村大悟。杏は彼との出会いによって徐々にこの町に慣れ親しんでいく。 感想を一言で言うと、読むのが本当にしんどかったです。(爆) どうも、こういう純粋な恋愛物って好きになれないんです。何というか、彼らって理屈じゃないんですよね。愛という名の野性の本能と衝動に駆られていく物語という気がして、お二人が熱くなればなるほど醒めるんです。 さて、運命の出会いということなのかな。この話の場合二人は小学6年生の時に出会うのですが、二人で雪遊びして、他の友達とも打ち解けるようになり、もうそのお正月の絵馬に、杏は「大悟と一生いっしょにいれますように」(だっけかな。もううろ覚えです。)って書いちゃいます。何で彼に惹かれるのかという説明が全く無い。あまりの飛躍に、本を取り落としそうになりました。 二人の盛り上がりについていけないまま、章を重ねるのですが、中学で初キス、高1でロストバージン、杏の気持ちが重たすぎて別れるのがいくつだったっけな。とにかく展開は速いわ、ドロドロだわ。私には毒気がきつすぎました。 最近の少女マンガって、ここまで描かなきゃ愛を表現できないのでしょうかね。大悟と杏の純粋な気持ちは理解できますが、それを表現するために、何で肉体関係まで持っていかなければいけなかったのか、私にはとても疑問です。(別に具体的に性描写があるわけではありません、念のために。) 異性として好きではなかった藤君にキスされたことで、大悟に申し訳ない気持ちを抱いた杏は大悟とそれ以上の関係を持つことで気持ちのブレを無くそうとしたのかな?と思うのですが、それって揺れたままのほうが物語としては面白かったのではとも思いました。(どっちつかずで煮えきらず。。。それじゃ、高橋留美子か。(笑)) まあ、1000歩ほど譲って、ガキのセックスを黙認するとしても、未成年の飲酒のシーンだけはどうしても許せないです。鍋パーティはいいんだけど、何でそこで高校生の登場人物に酒を飲ませるの? というわけで、子ども時代は、しんどくてしょうがなかったのです。 が、まあ、大人になってからはそれなりに安心して読めるようになりましたし、いろいろと大変な思いをした末の結末は満足できるものではありました。いろいろとくさしましたけど、面白い部分や素敵な部分もあるし、砂や砂時計の絡め方も良かったと思いました。 まあ、たぶん二度とは読まないと思うのでいいですけど。。。
あ、それとY~!すまぬ。身も蓋もない感想になってしまったわ。まあ、これが趣味が合わんということでありましょう。君がオノナツメや入江亜季が読めないように。。。次回はもう少し毒気の少ないものを所望ですじゃ。すえのぶけいこは遠慮しとくよ。あ、「君に届け」なんて持ってない?
追記。 この漫画が何故肌に合わなかったのか、一番本質的なことを書くのを忘れていました。むろん、上記のようなことも気に食わなかったのですが、一番嫌だったのは、杏が常に男に寄りかかって生きていこうとするところだったんですね。(その後大悟に寄りかかりすぎなのに気づいて、唐突に別れを切り出すんですが、それも酷いやり方だと思いました。大悟はいいヤツだなあ。。。) その後、自殺未遂に至るまで、本当にこの子は微妙な子でした。
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