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カテゴリ:イラスト
9月から1ヶ月ほどかかって読み終わった「新しい太陽の書」のシリーズの感想をアップしようと思いながら、かれこれ2ヶ月が経とうとしています。 それで、まあ取っ掛かりやすいところから語るかということでセヴェリアンの人物像に迫ろうということになったのですが、そしたら何だかむくむく~っとイラストが描きたくなってきまして、この暮れの忙しいのにちまちま描き始めてしまったのでした。 まずはご覧あれ。
何で描きたくなったかっていうと、復刊の表紙があの「デスノート」の小畑健さんなんですが、これが気に食わない!(あははははは)
これなんだけど、このキャラ日本人に見えるし。。。何か、デスノートのせいもあるのかもしれないけど、どうも日本の高校生のコスプレに見えてしまって。。。 とにかく、私なりのセヴェリアンを無性に描きたくなってしまったわけです。
さて、このセヴェリアンとはいかなる人物か。 「真理と悔悟の探求者の結社」通称「拷問者組合」に属する職人でありながら、女囚セクラの自殺を幇助したため組合を追放された青年です。刑吏としてスラックスという街に派遣されるのですが、何と3巻までその街にたどり着くことはありません。(笑)どうも放浪癖があるらしく、その街も女性関係で失敗して(?)あっという間に出奔してしまうのです。 趣味は刃物研ぎ。彼の持つ剣テルミヌスエスト(「これが分割線」という意味だそうな)はもちろん、切れない刃物には我慢ならないらしく、刃物と暇があれば研いでいます。 一番困ったところは、女性にだらしないところでしょうか。はっきり言って出会う女性出会う女性、ほとんどぱっくり頂いてしまう、とんでもない女の敵なのですが、何だか憎めないのは、本気でそれぞれの女性を愛してるらしいからなのです。余計にたちが悪いですね。しかし、実はその惚れっぽいという性癖を苦にしていることが5巻の「新しい太陽のウールス」で発覚しまして、まさか気に病んでいたとは思わなかったので悪いけど大笑いしてしまいました。
この、新しい太陽の書という小説は、はっきりいって誰にでもお勧めできるような小説ではありません。(大体全部新刊でそろえたら4000円超えるし)読んだあとでも、全然全体像が掴めないし、どうも作者のジーン・ウルフはわざと難解な表現を用いている節もあって、時々これは修行なのかと思う位ついていけなくなったりするのです。が、それでも読んでしまうのは、セヴェリアンの魅力にほかなりません。誠実で義理堅いのに、時々困ったちゃん。なんともチャーミングなのですね。 このセヴェリアンに手を引かれて、道を失いながらも旅を全うできた。そんな気がします。 さて、本の感想はいつ書けるでしょうか。。。(笑)
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