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テーマ:最近観た映画。(39884)
カテゴリ:今日見た映画
今日は久々に映画を見ました~。
「地球が静止する日」「チェ28歳の革命」「ヤング@ハート」この3本のうちどれを見るか直前まで悩んでいたのだけど、それぞれのスチール写真を眺めてたらどうもこのハッピーパワフルなじーちゃんばーちゃんたちに会いたくなってしまったので、「ヤング@ハート」を見ることに決めた。 アメリカ、マサチューセッツ州ノーサンプトンという街で1982年に結成された平均年齢80歳のコーラスグループ。それが「ヤング@ハート」だ。ただし、彼らが歌うのはソニック・ユース、ザ・クラッシュ、ボブ・ディラン、ジミ・ヘンドリックスといったロックのナンバーだった。映画は、年に1回開かれるコンサートまでの6週間を密着取材したドキュメンタリー。
見終わって思ったことは、 人間ってすごいなあ。 ってことだった。 「この曲はもう俺たちの曲だ」 年経てきた彼らだからこそ、ロックにも新しい意味が宿る。人生の重みや深み、そしてなんともいえないチャーミングさも。
しかし、この映画はハッピーなことばかりではない。老いには必ず死の影が付きまとうものだから。 コンサートを前に亡くなったボブに捧げたFOREVER YOUNG。 心臓疾患を持ち常に酸素吸入をしているフレッドは、デュエットの相手を失った。その喪失感は計り知れない。しかし、フレッドはその曲を一人で唄う。 そして涙が君の頬を流れる でも光が君に帰り道を示すだろう (「FIX YOU」パンフレットより抜粋。) フレッドの歌は本当に感動的だった。目は潤んでいたが、声も震わせず、ボブの分まで見事に唄いきったのだ。 彼らはメンバーの死に対して、大げさに嘆き悲しんだりはしない。それは多かれ少なかれ死への覚悟があるからなのかもしれないが、それらの悲しみは彼らの歌をなお一層光り輝かせているような気がする。 1曲1曲が常に最後の曲。そんな一期一会のような心を感じるのだ。 この映画の最後はコンサート会場のスタンディングオベーションで幕を閉じる。思わず私もその場に立って拍手をしたいような気持ちになってしまった。 心に残る一作になった。
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