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カテゴリ:今日読んだ漫画
通学途中に森に立ち寄った高校生のエリ子。花を眺めていたエリ子は、巨大な芋虫のような異様な虫に首筋を刺されてしまう。 エリ子は虫たちが自分の意思に反応することを悟る。そして、虫刺されが実は受胎であったことも。胎内に宿った虫に母性を感じ、ついには女王としての意識にさえ目覚め始める。。。
とにかく、表紙を見てぞわわ。表紙絵のエリ子の愛らしさはともかく(よく見るとこの絵だって虫だらけですが)、裏を返すと、丹念に描かれた色鮮やかな、虫・虫・虫。。。ぎゃ~~っ!!ヾ(;゜曲゜)ノ そんな読者を選ぶ(笑)この作品は2008年にエンターブレインから復刻されたものですが、初出は1994年8月から1996年1月までアフタヌーンで連載されていたもののようです。確かに少し時代を感じる絵柄です。現在は別名義で成人向け漫画を描かれているようですが。 分類はホラーになるのでしょうが、単純に怖くて気持ち悪いだけの作品ではありませんでした。 しかし、その虫たちの行動や目的が虫にとっては正当でも、もちろん人間にとっては邪悪な排除すべき存在です。 嫌悪感と、一種の神々しさ、そして静謐。そんないろんなものがない交ぜになったラストシーンでした。
さて、こんな良作を世に出しながら、非常に佳作なのが惜しまれると言いたい所なのですが、最近描かれたらしいあとがきのおまけ漫画を見ると、技術は上がっているものの、90年代の頃の絵より格段に魅力が無くなっていて、「まあ、描かれなくてもいいかぁ。」な~んて身も蓋もないことを思ってしまいました。いやはや。。。
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