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テーマ:最近観た映画。(39883)
カテゴリ:今日見た映画
以前DVDで「転々」という映画を見たとき、予告で見たこの作品が少し気になっていたので借りてみました。 荒川良々って、何か印象に残る顔してるんですよね~。(笑) 古本屋の息子で植木職人のテルちゃんは、人を怖がらせるのが趣味。部屋中気色の悪いフィギュアやポスターで飾り立て、街でいたずらを仕掛けたりビデオを撮ったりして遊んでいる。友達の久信もそんなテルちゃんと一緒にいたずらを手伝ったり、友達の自主制作の映画に出演したり。。。ところがある日久信がテルちゃんに向かってこう言うのだ。 一方、久信の勤める病院清掃会社に、女の子が面接を受けに来る。しかしそのあかりという女の子は壊滅的なドジだった。そんなあかりが気になり始める久信。しかしそのドジゆえにあかりは速攻会社をクビになるのだが。。。
いやもう、なんというか、ゆるゆる。。。 このあかりという女の子はアマチュア画家で、独特の感性を持っているのですが、人と上手く関係を持てないというか、ちゃんとやらなきゃと思えば思うほどもうボロボロになっていく、面白いんだけどちょっと気の毒な人なんですね。このあかりが、久信と照男に出会ってだんだん落ち着いてくる。そこでやっと周りを見渡せて恋をするのです。それがとても自然で、すとんと胸に落ちてくる。。。あかりがその人に惹かれたというのがすごくよく分かるし、それがとても心地よかったのです。ああ、良かったなあと。 最後の「ありがとう」と、雨音がとても沁みて、何だかいい気持ち。。。
ではあるのですが。。。
照男が主人公なんだよね。 テルちゃんは、正直言って最初から最後まで全然大丈夫ではなかったような気が。 テルちゃんが途中であかりに食われてしまって、それから浮上してこないのですよ。主人公不在で全員が脇役化してしまっているという不可解なことになってしまっているのです。 なので見終わった後、気持ちはよかったけど何が言いたい映画なのかはさっぱり分かりませんでした。 と、まあ脚本はアレでしたが、ラブストーリーとしてはとても上品で気持ちがいいので、ユルいのがお好きな方は一見の価値があるかと思います。
あと、音楽がとても素敵でした。「エ コモ マイ」というハワイアンバンドなんだそうですが、全編ウクレレでとても心地よいサウンドなんですよ。 雨音のSEもちゃんと入っていて泣かせます。雨音ってしみじみ聴くと、落ち着くんですよね。 上記の「全然大丈夫」サントラのリンクに飛んでいただくと試聴できます。興味のある方は是非聴いてみてください。私は真剣に購入を検討中なんです。(笑)
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