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カテゴリ:今日読んだ本
好きすぎる人への文章っていうのはなかなか書けないものだと改めて思いました。 ユリイカ2008年10月臨時増刊号
というわけで先月読んだユリイカの杉浦日向子特集をご紹介します。実は楽天に商品が無く、(去年の10月発刊というのに!!)読書メーターの画像を使っております。アマゾンからは購入できるようですので、興味のある方は是非クリックしてください。(このリンクは読書メーターに飛びます。そこから更に本の画像をクリックするとアマゾンに飛びます。) 日向子さんが亡くなって3年、今年の7月には4年を数えます。 ユリイカの冒頭に、いくつもの日向子さんのスナップが笑っています。多くは実のお兄さんが撮られた写真です。お兄さんの目線を通して捉えられた日向子さんの姿は、とても愛おしく可愛らしく、まさに「妹」そのものの姿でした。更に、妹への想いを綴られた文章を読んで、胸が熱くなり、やはり彼女の死が現実のものだったのだと実感させられることになってしまったのでした。
さて、このユリイカには、単行本未収録の作品が一本掲載されています。「三味線枕」というこの作品は、私が初めて杉浦作品に出会った思い出深い作品です。 本当にビックリしました。 今改めて読んでも、(当時の雑誌の紙より相当いいので、発色も昔見たのよりも格段に良いこともあり)やはり美しく、見事な表現にうっとりとしてしまいました。 この作品はあと、夏、秋のエピソードを読んだことがあり、多分冬の話も存在するのではと思っているのですが、今となっては古すぎて探せてないのです。紙質もかなり悪いものだったので、できれば全てのエピソードをまとめて単行本化していただけないものかと思わずにはいられません。
ユリイカに戻りますが、(笑) その中でとても共感したのが、いしかわじゅんさんの文章で、 ――どの物語にも、必ず存在しているものがある。あるときは表立って、またある時にはひっそりと隠し味のように、必ず存在しているものがあるのだ。 ああ、と思いました。 あとひとつ、中島梓さんが文章を献じられていたのですが何だかひどく感慨深く感じました。 切ないなあ~。(;_q)) いかん、しんみりしてしまった。 Ry Cooder Vigilante Man (live)
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