6月の読書メーター
読んだ本の数：43冊
読んだページ数：6108ページ

阿房列車 1号 (IKKI COMIX)
つくづく、身近にいたら大変なじいさんだと思う。が、なんでこんなに愛らしいのだか。旅行するために借金をし、あまつさえ「急な御用ですか？」と聞かれて「用事はない」と堂々と答えてしまう。それでもお金を貸してくれるというのは、今では考えられないことだ。時間も人の心もゆるゆると和やかな時代だったのだなあ。原作から一歩も出ず、一条裕子という個性も匂わせない。けれどもそういう風に描くというのは実は大変難しい事だと思う。やはりどうしたって自分の考えという物はどこかに表れてくるからだ。原作から一歩も出ない。その一条裕子のストイックなまでの淡々としたタッチの中に、しかし時々はっとするほど美しい在りし日の日本の姿を見つけて息を呑むのである。上手い人なのだ。読了日：06月15日 著者：内田 百間,一條 裕子

未来歳時記・バイオの黙示録 (ヤングジャンプコミックス)
もしかしたら、もう始まってるかもしれないと思うと恐ろしい。養鶏場の話が一番ゾッとした。こういう家畜がらみの話が怖いのは、一方的に生殺与奪権を握る私たちに、いつか家畜と呼ばれる生き物たちからの報復があるのではないかという不安感を刺激されるからではないだろうか。しかし、最後のあたり、いざ荒野に出てみると、これはこれで意外に楽しそうな気がする。（笑）
読了日：06月15日 著者：諸星 大二郎

花咲ける青少年 1 愛蔵版 (花とゆめCOMICSスペシャル)
八雲立つ以来のファンなので、この作品は初読み。成る程、ちょっと古めかしいけど、ぐいぐい引っ張られますね。続きが楽しみ。
読了日：06月16日 著者：樹 なつみ

花咲ける青少年 2 愛蔵版 (花とゆめCOMICSスペシャル)
花鹿もルマティも純粋で一生懸命で可愛いなあ。最後がとんでもないところで終わってて続きが読みたくてたまりません。クインザ目がイっチャってますから～！！
読了日：06月16日 著者：樹 なつみ

花咲ける青少年 3 愛蔵版 (花とゆめCOMICSスペシャル)
カールとナイジェラが出てきて、役者が出揃ったと言うところでしょうか。次はいよいよソマンドの戴冠、いったいどんなドラマが展開するのかワクワクします。それにしても立人になついたルマティが可愛すぎるぞ！
読了日：06月18日 著者：樹 なつみ

コーヒーもう一杯 V (BEAM COMIX)
派手なところは無いけれど、読み始めると心に沁みる物語たち。丸山さんの話、冬眠の話、夜寝ない子の話が好き。そしてラストが猫探しの探偵さんだったのが何となく嬉しかった。山川さんの漫画は線の1本1本に心がこもっていて、他の漫画と1ページの質量が違うという気がする。終わってしまうのは残念だけど、一方で絶妙の頃合なのかもとも思う。味わい深い漫画をありがとうございました。
読了日：06月19日 著者：山川 直人

シアワセ行進曲 (BEAM COMIX)
ラブリーな短編連作。二人で暮らす慎ましやかな幸せをしみじみ感じる。こんな風に相手を想う気持ちを取り戻したいものだ。ムリか。（爆）
読了日：06月19日 著者：山川 直人

バクマン。 3 (ジャンプコミックス)
新妻君たら、思ったより普通。というか、意外にかわいい。夏休み、高木君と真城君が別行動で何か掴むという展開もいい感じ。前巻より面白かった。
読了日：06月19日 著者：大場 つぐみ

人間失格 1 (BUNCH COMICS)
原作を読んだ時は、1週間ほど死にたくなりましたが。（笑）兎丸さんの絵はあの太宰の業の深さをよく表しているなあと思うけれど、ちゃんと兎丸漫画してるのがすごいですね。モーニングで不定期連載してる「ンダスゲマイネ」とは雲泥の差だなあ。ただ一つどうかなあと思うのは、名前。今風の名前にしてもよかったのでは?名前が出てくるとそこだけ古くて違和感を感じてしまいます。
読了日：06月19日 著者：古屋 兎丸,太宰 治

本屋の森のあかり 5 (講談社コミックスキス)
名古屋店の潮見さん、トラブルが起こりそうでドキドキしますね。杜三は天然で全く他意はないんだろうけど、振られた方にとってはあのプレゼントは混乱するでしょうね。緑は大人になったと言うか、あの状況ではならざるを得ないと言ったところでしょうか。店長、星の王子様か。。。そちらももうちょっと成長してもらわないと。ともあれ6巻も楽しみ。
読了日：06月20日 著者：磯谷 友紀

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