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2009.09.16
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カテゴリ:今日見た映画
今晩は。今日は朝からまぶたのピクピクが止まらないてんてん(^^)/です。 
お仕事柄ということもありまして、「火天の城」見て参りました。
遠景シーンが映る度に、これはどこだろうとか、この安土山は良く出来てるとか、築城前なのに大手道が映ってるぞとか、随所にいらぬツッコミを入れながら楽しく見てきました。

 

 

火天.jpg

 

「火天の城」

「安土の山一つ、城にする。天主は五重。建てられるか!」
熱田の宮大工、岡部又右衛門はそんな天下の武将織田信長の問いに即答する。「建てまする。」と。


かつて戦を描かない戦国時代物のドラマがあったでしょうか。この物語の主人公は織田信長でも豊臣秀吉でもなく、一介の職人、前代未聞の巨大建築を初めて具現化した宮大工岡部又右衛門と、彼を支える名も無き職人達とその家族の物語です。

キャストは、西田敏行さん。この方は本当に味のある演技をされますね。この人がしゃべると、一つ一つの台詞が深みを増すのが凄い。そして、信長役の椎名吉平さんは良かったですねえ。この方、もともと細面とは言えないと思うんですが、何故かあの肖像画のイメージがかもし出されるから不思議。身体も随分絞ってこられたのかなあと思いました。役者さんって凄いですね。あと、木曽の甚平衛役の緒方直人さんも見事な迫力で、あの目の光には息を呑みました。

 

さて、物語中一番面白いなあと思ったのは当時の職人の心意気でしょうか。時は戦国時代ですから、武士達は無論毎日が死と隣り合わせであったでしょうが、そういった人々の周りに居た庶民も実は毎日が死ぬか生きるかの瀬戸際に立って生きているんですね。一つ間違えばあっという間に打ち首。そんな緊張感の中にあったからこそ、柱一つ建てるのも石一つ動かすのも、その一挙手一動が真剣勝負にならざるを得ないのでしょう。
又右衛門の台詞には「木の声を聞いてやる」「木組みは心組み」というような印象的な言葉がいくつか出てきますが、この五層七階建てという途方も無い巨大建築を人力だけで組み上げるということは、まさに、職人達の心が一つに組み合わさり、物の心さえも知ってこそなし得た快挙なのかもしれません。

それにしても。。。城の設計はコンペ形式で行われるんですが、こんなコンペ勝ち残りたくない~。勝って建てるのも命がけ、さりとて辞退なんかしたらそれこそ首が飛ぶかもしれない。現代人だったら、そんな面倒な仕事、わざと落ちるような図面引いて、穏便に退こうとしてしまうんじゃないでしょうか。失敗すれば命は無い。それでも自分が建てるのだと思う又右衛門の情熱は、半分妄執のような気さえしてきます。しかし、そんな全身全霊をかけた真摯な思いだからこそ、人を動かしていくのでしょうね。木曽の甚平衛とのシーンはまさにそんなシーンでした。見事な親柱が立ち上がる頃にはもう胸がいっぱいになっておりましたよ。 (πдπ)

なんでしょうか、この熱さは。

多少、泣かせようとしすぎる所が暑苦しかったり、どうも、男の人が考えた女の理想像が「しょーがねーなー」って感じだったりするんですが、そんな事を差し引いても、一つの夢を築き上げた熱い男達の姿は感動に値するものだったと思います。

 

実際には、安土城があんな姿をしていたのか、吹き抜けが有ったのか無かったのかも含め、裏付けられる確固たる資料がなく、その真相は誰にもわかりません。が、だからこそたくさんの研究者や歴史ファンの心を捉えて離さない夢の城であり、現存のどの城よりも印象深い城であるのかもしれませんね。

歴史マニアのみならず、物作りの好きな人なら一見の価値がある映画だと思いました。

 

 






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最終更新日  2009.09.18 19:24:49
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