初めてクラッシック音楽を聴いたのは、小学6年生の時の音楽の授業だったと思います。
グリーグの「ペール・ギュント」
「朝」から始まって、「オーゼの死」、「アニトラの踊り」、「山の魔王の宮殿にて」
これは今調べてみると、「第1組曲 作品46」というものみたいです。
その時のことを今でも忘れられないのは、かなり感動したからでした。
たぶんそれが生まれて初めてちゃんと聴いたクラッシックでした。
音楽室の大きな性能の良い(当時の)スピーカーから聴こえてきた迫力あるオーケストラの音は、いろんな感情を私に抱かせました。
一番印象に残ったのは西洋の歴史の重みといいましょうか・・・
重たい、暗い、切ない・・・ 音の中に何かものすごくヨーロッパのにおいのようなものを感じました。
そして、運命、というような・・・ 人間が背負う悲しみ、みたいなものを感じました。
これは今思い出してみて、今の大人の私だから表現できる言葉なのかもしれません。
子供だった当時は、何かとてつもなく大きなヨーロッパのオーラを感じていたのだと思います。
その音楽を心身で聴きながら、“こういう音楽をもっと知りたい”と思ったことが思い出されます。
そしてその時、自分はかなり大人びた考えを持っているのではないか? と思ったことも思い出されます。
あれからいろんな音楽を好きになり、聴いてきました。
どんな音楽を好きになっても、いつでも私の心にはクラッシックへの想いが秘められていると思っています。