むやみな検査を行ってはいけない理由、数学的に説明します【条件付き確率】
むやみな検査を行ってはいけない理由、数学的に説明します【条件付き確率】Youtube症状が出てなくても、検査したら安心できるとか、とにかく検査したほうが良いとか言う人は分かってんのかね?wこの動画のコメにも書いてる人いるけど、分子生物学的検査法(PCR)の感度はそれほど良いわけではないようだし。検査検査言ってる方は、Kの国を盲信し、持ち上げたい方々なんでしょう(笑)。以下、コメから抜粋>コロナのPCR検査の感度は6~7割ですから、症例をかなり絞り込まないと成り立たないですね。>古い記事ですが、国立感染症研究所 感染症情報センター (IDSC)の記事で2003年に流行したSARS(これもコロナウイルスの一種)の時に診断検査法としてPCR法の特徴を書いてますね。具体的な数字が載ってるわけではないですが汎用的なものですし今も劇的に精度が上がっていることはないでしょう。一部引用しときます。むやみやたらに検査して意味のある方法でないことも分かると思います。>>1.分子生物学的検査法(PCR)PCR法は様々な検体(SARS診断検査のために採取された、血液、糞便、気道分泌物、体液)から、SARSコロナウイルス(SARS-CoV)の遺伝子や遺伝子断片を検出することができる。(中略)現在公開されているPCR法は、特異性は非常に高いが、感度が低い。つまり、陰性の検査結果でも患者がSARSウイルスに感染していることを否定できない。さらに研究施設において精度管理が不十分なために検体汚染が生じても、偽陰性の検査結果に繋がる。PCRの陽性結果:以下は、必要な検査精度管理が取られている場合について述べる。SARSコロナウイルスの診断検査に関する提言は、非常に特異的で、陽性結果の意味するところは、SARS-CoVの遺伝子断片(RNA)が検体中に存在するということである。この結果は、生きたウイルスがいるということではないし、他の人に感染を生じるのに十分な量いるというわけでもない。PCRの陰性結果:これは、患者が「SARSに感染していない」という意味ではない。SARS-CoV PCRが陰性となる理由としては以下が考えられる:>結核菌だとこんな感じになるようです。>> ■ 結核菌PCR検査でのPCR陰性, 培養陽性の出現 【質問】 結核PCRについて, PCR陰性, 塗抹陰性, 培養陽性がたまに見られますが, PCRの感度的に, このようなことがあるのでしょうか。 【回答】PCR法は完璧な感度をもっている訳ではないのでPCR陰性, 塗抹陰性, 培養陽性の結果はありえることです。一方, 培養検査も同様に十分な感度ではないので, PCR陽性, 塗抹陰性, 培養陰性の結果もありえます。結核治療前の患者を対象にして, 喀痰をPCR法とセプティチェック(液体培地)法を比較検討したところ, 臨床的に結核と診断された患者の検体208件のうち, PCRで陽性であったものは144件(69.2%)で, 培養で陽性であったものは144件(69.2%)でした。144件のうち, 両者共陽性のものは133件, PCR陽性で培養陰性は11件, PCR陰性で培養陽性は11件でした。(Microbiol. Immunol. 42: 281-287, 1998)(京都大学・一山 智)