プライスレス
マスターカードのCMでドラキュラ・フランケン・ミイラ男が出てきて「…健康で働ける(?)体…プライスレス!」とオチがつく、もう定番のシリーズですが、クレジットカードには賛否両論ありますが、このCMはいつも微笑ましいなと、毎回ついつい眺めてしまいます。「ファンの心を掴むプレー」「息子と過ごす休日」…etc。人の生活も、その価値観も、それぞれの気の持ちようで、幸福であったり不幸のどん底だったり。お金をかければ、その外見は豊かなようでも、当の本人がそれを楽しめなければ、浪費でしかない。 宮本輝の『僕たちが好きだったこと』は、もう文庫も出てるくらい何年も前の作品ですが、登場人物の“ロバ”が言う台詞が、いまでも印象に残ってます。「金は、金で買えないモノのためにある」 先のCMの主題と重なるテーマは、昨今の大人の中に、どれだけその真意を汲み取れる人がいるのか…テレビに映し出されるCMを眺めながら、そんなことを思います。