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テーマ:ipod(463)
カテゴリ:iPod/iTunesの話題
2007年4月2日、カリフォルニア州クパティーノ、アップルは本日、
EMI Musicのデジタルミュージックカタログの全てが、5月から各国の iTunes Store (www.itunes.com) においてDRMフリーで(デジタル著作権管理なしで) 購入できるようになることを発表しました。EMIが提供するDRMフリーの楽曲は、 より高品質の 256 kbps AACエンコーディングにより、 オリジナル音源と区別がつかない音質で、1曲1.29ドルで販売されます。 さらに、これまでにiTunesから曲を購入されたお客様は、過去に購入したEMIの コンテンツの全ライブラリを1曲当り30セントで、より高品質なDRMフリー版に 簡単にアップグレードすることができるようになります。 iTunesでは、現在500万曲以上あるカタログの全てを、今後も現在と同じDRM付きの 128 kbps AACエンコーディングされたバージョンで、1曲当り99セントで提供しますが、 DRMフリーの高品質バージョンが提供可能になれば、そちらでも提供します。 (アップルHPより抜粋) ------------------------------------------------------------------------- 要するに、 「ITMSで販売される曲が高音質になること」と、 「アップル製品限定の鍵(DRM)が無くなり、再生環境の融通がきくようになる」ことです。 DRMフリーだとか、256 kbps AACエンコーディングだとか、 素人の方には解りにくいと思いますので、 実例(データ測定)で、どれだけ高音質になるのか比較したいと思います。 以前に 「iTunesのエンコーダ性能を検証する」「続き」「まとめ」という実験企画をやったことがありますが、 あの時にとりあげなかった 「256 kbps AACエンコーディング」のデータを作成して 他のビットレートと比較したいと思います。 (なお、データ作成時のiTtunesのバージョンの違いについては考慮しておりませんのでご了承願います) ----------------------------------------------------------------------- 比較検証する元データはこちらです Michael Jackson /Billie Jean(4’53) 44.1KHz 16Bit Stereo それでは非可逆圧縮エンコーダの検証証結果にまいります。 AAC(128 kbps)でインポート (ビットレート値128 kbps データ量4.6Mバイト) AAC(256 kbps)でインポート (ビットレート値256 kbps データ量9.5Mバイト) 結果はご覧のとおり、 周波数20kHz付近まで再生されています。 一般的にCDの再生周波数帯域は20,000Hzまでとされていますので、 アップル側で使われるCD並みの音質という表現は間違ってはいないと思います。 波形に若干使いがみられるのはiTunesのVBR のためではないかと思われます。 いずれにしろ音質アップは間違いありません。 ちなみにAAC(320 kbps)とApple Losslessの波形も掲載しておきます。 AAC(320 kbps)でインポート (ビットレート値320 kbps データ量11.4Mバイト) Apple Losslessでインポート (ビットレート値1022 kbps データ量36Mバイト) 私的な感想としては、どうせDRMフリーやるなら、256bpsなんてケチなことを言わずに、 Apple Losslessで配信してくれたらいいのにと思います。 今回の利用者の反応次第では、そういう時期がくるかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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