昨日の朝。
師長さんから電話。
「てらてらさん？明日ね。何か用事ある？」

（ないです～。）・・・だって、ほんとに何の予定も無いんだもん。

「そう！じゃぁ。炊き出しのお手伝いに明日来てくれないかしら！
○本さんも、お子さん連れてこれるって言ってたしね。」
（いいですよぉ～）

電話を切ったあと・・・・炊き出し？
（なんのだろ？ハテハテ？？？）

そうか！反戦の集会かも！うちの病院署名とか、やたら熱心だもんなぁ・・・
「ＮＯ！ＷＡＲ！」とか、師長さんバッジもつけてたもんな。
なかなか、やるな。うちの病院も！！
それくらいなら、（短時間でも）お役に立てるなら、是非！行きましょうよ！
ちょっとやる気モードの私。


朝９時。
さすがに寝不足で、あったが・・・エプロンを持って、意気揚々と約束の別館１階に
向かった。

そこには、病院職員（どこの部署の人かも知らぬ。おばちゃん（私もだけど）が４人
おり、
３０キロのお米がすでに炊かれていて、５００個のおにぎりを握るらしかった！！！
・・・・とにかく１２時までに間に合わせないと、いけないらしかった！
ぐえっ！ひぇ～っ
すぐにひたすら、おにぎりを握る。握る。（なぜだか、訳も分からず握る！握りまくるっ！）

（腱鞘炎になりそう。。。）

握りながら・・・さりげなく反戦の話題を振ってみる。
「昨日の夜、バグダットからの中継やってましたよね！」
・・・・そうだね～。
（反応がいまいち？）
反戦の決起集会の為に、休み返上で・・・こんな重労働？してるのに、熱く語らない
なんて・・・
おかしい。。。
何かおかしい。。。。

意を決して、短刀直入に聞いてみた。
「これ、反戦の集会のですよねっ♪」
おばちゃんは、さらりといってのけた・・・
「いや、いや、ほら！４月に診療所が、新しく出来るでしょ。
そのための、友の会（患者会）の集会よぉ～。
いやっ！もう１１時！急がないと、間に合わないかも！」
（・・・・・・・・・・へっ？）

動揺した心を、悟られないように・・・・
パック詰め作業に、入る。・・・・さすがにスゴイ量。
（おなかすいたなぁ～。おにぎり食べたいよ～ん。。。）

なんとか、１２時には間に合った！
そして、あわただしく男性職員が来て、ひとつ残らず運び出していった。

おばちゃんは、あっさりと「ご苦労様～。」といった。
私も「お疲れ様でした！」といった。
帰り道自転車をこぎながら、なんどもこう思った。

《いっこくらい、おにぎりくれたってええんとちゃうっ？～》

～完～


----- Original Message -----
From:
To: