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海と空が、ひとつになった暗闇で。
明かりを宿した、赤と白の灯篭が・・・・ゆらゆらと、水面を照らしていました。 いくつもの、精霊船にも火が放たれ。 炎は、強さをもって・・・水上を輝かせます。 華やかに咲いては消える、大輪の花火。 子どもの頃は、毎年この日が、待ち遠しくて。 朝から、ソワソワ・・・・そわそわ。 同じ花火を見上げたものです。 いよいよ、この日が終わると・・・・木造の花火見物用の座席が、跡形もなく取り壊 され。 幾分涼しくなった夏に、夏休みの宿題を思い出し?重い腰を上げるのが、常で。 さてさて、昨日。 休暇を一緒に、過ごすことができなかった夫が・・・・ 車を飛ばして、私達を迎えにやってきました。 満面の笑みを浮かべて(笑)ブッ。 荷物を、車にすべて運び終えると・・・・・ さぁ。 ”さぁ・・・出発です!” 祖父母の笑顔に見送られて。 暫しの別れ。 滑るように・・・・あっという間に、市街地を抜けて。 どんどん、車窓から消えていく景色。 遠ざかる思い出。 止められない、時の風化。 ・・・・・・・故郷。時代の流れ。 両親は、心なしか・・・年々小さくなっていき。 町並も、驚異的に変わっていく。 私は・・・・ 新しい共同体のひとつとなって・・・ものすごいスピードで、縦貫道路を突っ走る。 ひたすら東へ。 前進。 前へ・・・・前へ・・・・。 とにかく前だけをみて・・・・・。後にしてきた道。 どんどん、反比例していく・・・故郷で過ごした時間との距離。 今までも、これからも。 この町を後にするたび・・・・ なぜだか、切なくなって。 がんばらなくては・・・・。 そう思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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