お約束
「聞いてください!今から大事なお話があります。」何だ?何だ?真面目な私に、ちょっと笑いをこらえながら、2人が覗き込んでくる。「今日は、京都御所にバスに乗っていきます。それで・・・約束が、2つあります。ひとつは、バスの中では静かにしていること!二つ目は!! マサキ!←次男。(いきなり、名指しである。)今日は、抱っこといわないで下さい。お母さんは、荷物がいっぱいで抱っこできません。そして、泣かないでください。これが、約束できるひと!!」「はぁ~ぃ!」瞳が輝き。勢いよく・・・一声に、手が上がる。お弁当に着替え、シート。水筒。水遊びやお砂場道具。タオル。しぼんだ風船も。それぞれにリュックに詰めて、いざ。久しぶりに、緑に会いに行きたくて。開放感に、浸りたくて。 白い砂利道を南北1.3キロ。更に・・・西から東へ。東から、西へ・・・・・・。途中、出水の川を捜し求めて歩けど・・・・路頭に迷う。(うぅぅ・・・このポイントは、まだ未開拓の地であった・・・・)四方八方・・・・戻るに戻れない。だだっ広い、御所の砂利・・・・・3粒と化す。私達。照りつく太陽の直撃。見渡すは、はるか遠い。砂利道だけ・・・・・(きゃ~~~。助けて・・・・。私何しにきたんや?)そこへ・・・・1台の御所警察のパトカーが、ゆっくりと巡回。(救援パトカー??)いきなりのパトカー出現に、単純に喜ぶ2人。両手を振り続ける息子達。笑顔で応えてくれる、おまわりさん。(これ。チャンスやんな?ドキドキ・・・・もしかしたら、乗せてくれるかな???)図々しいことを考えていたら、無常にも・・・目の前を過ぎ去っていった。↑無理もない。。。それから、前から・・・・チャリンコに乗ってやって来る大学生らしきお兄ちゃんを引きとめて、川のあるとこを教えてもらった。次男は、とうとう歩けへん・・・と言い出した。川で、水遊びをした。水筒も空っぽになった。帰りのバスでは、グッタリと寝入った2人。最寄の停留所が近づき。早めに長男を起こす。次男は、だっこしたまま下車。パッ!っと、目覚め。歩き出した!?「起きたん?!」←びっくり!っと聞くと。”涼しかったからや!”威勢のいい返事が、返ってきた。これからは、(朝の)約束は言わないようにしよう・・・・それに・・・ちゃんと調べてから、出かけないとね。