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カテゴリ:【その他】旅行・遊び
子供達は夏休みに突入。
通知表を見せてもらうと、いつもと同じような数字が並ぶ。 もうちょっと頑張る必要があります。特に主要教科がこのままだとヤバイです。というお話をして、どのような宿題が出ているかをチェックする。 ワークブックのほかにも色々とレポートやら作文やら。体育の宿題は風呂上りのストレッチ。(笑) 計画を立ててしっかりとやって欲しいです。 (中学2年生の勉強時間は4時間以上だそうです。学年プラス2時間以上という計算なんだって) そういう宿題があるから、ということではないけれど、前々から行って見たいと思っていた博物館へ出かけることにした。 完全に私の興味の範囲なんだけど、息子も何か感じてレポートでも作文でも形として残すきっかけになるといいなぁという思惑もあった。 出かけた先は福島県白河市にある「アウシュビッツ平和博物館」。 ※内部は写真撮影禁止。 第2次世界大戦のユダヤ人迫害の舞台となった収容所アウシュビッツ。特定の民族に対する人間の思いつく限りの残虐な行為が展開され多くの無実の善良なユダヤの民が地獄の苦しみを味わいました。 ナチスの非道な行為、戦争の愚かさ、目を覆いたくなる負の遺産に関する資料が並んでいる資料館です。 まずはアウシュビッツについてのビデオを20分。同じ時間に着いた家族連れと一緒に観る。 その後展示物を見る。民家程度の大きさなので、それほど多くの資料はないけれど、収容所で着せられていた服や遺品などもあった。120センチ程度の高さにわたされた棒があり、この棒の下をくぐれた子供は(つまり小さい子供)即ガス室行きであったという。 悲惨なアウシュビッツの状況が並んでいたが、館内中心部にはそんな絶望的な状況の中でもユダヤ人を救おうとした人々(レスキュアーズ)の展示があった。 有名なシンドラーズリストとか杉原千畝さんとかは知っていたが、他にもさまざまな形でなんとかしなければと命の危険も顧みず行動を起こした人々がいた。 また、アンネ・フランクのように未来への希望を捨てずに生きたユダヤの人々(アンネは解放前に亡くなってしまいましたが)がいたことなど、悲惨な中にも希望を見出せたことが救いだった。 (アンネ・フランク展示場は別館) 同時に原爆を体験した人々の地獄絵図や、迫害にあったポーランドの子供達の描いた惨禍の絵などがありました。 この貨車はたぶんナチスに捕縛されたユダヤの人々が、その場で座ることもできないくらいギュウギュウ詰めに押し込められて収容所へ送られた貨車をイメージされていると思われる。 水も食事もなく排便もそのままするしかない状態で何日も貨車に揺られ、そのままそこで亡くなっていく人も多かったそうだ。 (中にはポーランドの子供達が迫害場面を描いた絵画が展示されている) 60余年前に実際に起こった出来事であること、戦争という狂気が人間をどれだけ残酷で愚かな生き物にしてしまうか、そして日本もまた同じ戦争で主にアジアの人たちに対して同じような行為をしたこと。その事実はきちんと正しく知ってもらいたいと思う。 そして何よりもそういう狂気の時代の中でも、正しい行動を起こす勇気を持った人々がいたことを知って欲しい。 本当だったら、ではなぜナチスドイツはユダヤ人に対してそのようなことを行ったのか、ということから始まって、今につながるパレスチナ問題、また日本における靖国問題など突き詰めていく必要があるんだと思うけど、それはまた後のお話。 あの頃の自分と同年代の子供達のおかれた苦しい状況と気持ちを理解するきっかけになってくれたら、戦争について何か考えるきっかけになってくれれば・・・と真剣に展示を眺めていた息子の顔を見ながら思いました。 当の息子はというと、展示を見終えて車に戻るときに、置かれていた木材の上を飛び跳ねていたら滑ってすっころんでズボンを泥だらけにするという中学2年生にあるまじき愚行。 んもー何やってんだか・・・。(´へ`;)はぁ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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