廃業の知らせ
直接、コロナ禍という理由では無いですが永年、お付き合い頂いていた企業から廃業の知らせが届きました。地場産業と呼ばれるタオル業界は様々な企業や人がいてこそ,どれ一つが欠けても産地として成立しません。原材料の綿糸を販売する企業、国内糸はもちろんの事、遠くパキスタンやインドネシア、ベトナムetc.とても個人では対応出来ません。糸を運んでくる運送屋さん、また、出来上がった製品を注文先に届ける運送屋さん。1本の糸を何千本の経糸に巻き取り強度を増すために糊付けをするサイジング屋さん。経糸を企画により並べ揃える「へ通し」産地で2人だけになりました。ここからは私たち、織屋の仕事でタオルの生生地を織りあげます。織機のメンテナンスも必要です、各種機械屋さん(後の加工で必要なミシン屋さんも)。タオルにアクセントを付けるためには先に糸の染色も必要です、糸染め屋さん。タオルは用途により幅を決めて切り離しますから切口を縫い上げる三巻ミシン屋さん、もちろんミシン糸を販売する糸屋さん。縫い上がった生生地を白く晒したり染め上げる染工場さん。長いままのタオル生地を短く切り離し端を縫い上げるヘム屋さん、このタイミングでブランドネームを縫い付けますからネーム屋さん。ここでも糸屋さんがタオルの色に合わせて何百種類もの色糸を供給、そしてタオルの完成です。そうそう、袋詰めにする袋屋さん、箱詰めで発送しますから段ボール屋さん、ロゴ入れの注文次第では刺繍、プリント、印刷、ナセン屋さんetc.コロナ禍が決断させたと言えばそれまでですが行く先にかすかな光が見えていたはずが・・・・・凹むわ!!