カテゴリ:だから
貴之は東京からいなくなった、クリスマスの翌朝のフライトで。あれから2年になる。私は彼に愛されているという確信がもてなかった。
狸穴坂で彼のタクシーを降りるとき、最後のHUGをされた。彼はバックシートにすわったまま、わたしをもう一度だけ見てドアは閉まった。 それが最後だった。 霧雨の朝がくると、私のBEDで、眠っていた貴之の寝顔を、彼のいないBEDで思い出す。 いっそのこと、あの夜、彼のその唇にKISSすれば、こんなことにならなかったのかもしれない。 あるいは、いちどだけ私を抱いて、やはり彼は東京からいなくなってしまうの? 私の愛はうすくて、彼をささえることは、できなかった。 彼のメールアドレスに、成人式の写真を送った。 ひとめ みて ほしいと 思った。 貴之 元気でいるの? 夢はかなったの? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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