カテゴリ:だから
きみはそういっていなくなった。 グレイな雲をながめて、ベランダでコーヒーを飲んだ。 ぼくはここにこうして、いったい何をまってるんだろう。 夜明け前のきみの面影は、夢にまでみたはずの、幻想で、 そこにいるきみは、幻惑された存在としての、 ぼくの想像上のおとめを演じている女優なのだろうか。 空はなにも答えてくれない。 貴之どうしたいんだ? わからない、判断できない。情報が不足している。 きみに感情はあるのかい? むしろそういった絶望の回顧趣味でしかないのさ むしろすべてのお嬢さんたちにいいたい、あんなのは、恋でなく、愛でなく、ましてや恋のようなものでも、愛のようなものでさえなかったんだと。 こういった午後の時間を共有できないでいるあなたがたは、ぼくのその道をいろどってくださったにすぎないことを、甘んじてうけいれるしかないと、ぼくはいまたしかに感じている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 30, 2006 02:54:35 PM
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