テーマ:☆詩を書きましょう☆(8533)
カテゴリ:だから
五条のホテルのバーに行く。
ひとけのないロビーを歩く。 ぴかぴかの床をみながら、メイン階段をあがって、角の入り口をはいる。 しずかにJAZZのカウンターにすわると、 東京にいる気分になる。 そのカウンタに、きみはいた。 僕とは ちがう男を 今宵も たぶらかしている。 「愛してるの」と聞いた 「気のせいよ」といった 僕はぼんやりと視野のすみのショートボブの週末に京都に宿泊するその女ごしに その男をみた。 「ごくろうさん、今夜きみは 彼女の部屋に まねかれることはないだろう」 それは午後9時のデザートが終わった、彼女が決めることだ。 バーにつれていって、なにがどうなるわけではない。 残念だが あのBMWにのって ママがまつおうちにおかえり、あしたは月曜日だし、きみは労働者だ、きみたちは、傷ついた男たちが酒をなめるここにふさわしくない。 あさってきたまえ レジのところで おまえと すれちがう どこかで みたような 高めの女気取りで おまえの ような 女をみると 気分がわるくなる はやく 東京にかえりたまえ はやく 東京にかえりたまえ きみは このホテルにふさわしくない 黒服のかおを みるがいい そう かいてある 顔にかいてある お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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