カテゴリ:だから
自転車は仁和寺の境内をすり抜けて金閣寺に向かっていた。 夕日の追いかけてくる北山の高台からの坂道をすべる様に降りていく。 きみにあいにいく ぼくは中学生で、多分そういった恋の手はずさえ、未熟な子供として、きみに扱われていた、しかし、曲がりくねる坂をどうしてぼくがきみのことを好きになったのか、慎重に思い出そうとした。ただ、そこには、きみのまぶしい存在に怖気図いてただけで、このかなわぬ恋としならないで、ぼくはきみに呼ばれるたび、この坂を、宿題のcopyをもって、ただ、きみの顔がみたくて、この坂をくだった2年間だった、その帰り道のきつい坂のことなど忘れたままで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 9, 2006 08:07:38 PM
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