カテゴリ:だから
離れて暮らしている。 しあわせそうな、恋人たちが行きかう、黄昏の街を歩く。 僕が東京からいなくなって、二年になって、今年の誕生日には、メールさえ来なかった。ぼくはきみの笑顔さえ忘れてしまった。 きみの人生にぼくは、ふさわしくなろうと、思っていた。 でもそれは僕の愛をもってしても無理だった。 ぼくたちは恋人のような時間を過ごし、それぞれの時間に帰っていった。 僕は東京と一緒にきみを捨てた。 でもそれはきみも同じかもしれない。 東京と京都は、きみにとっては、地の果てなのだから、僕と一緒の人生を、あきらめたきみの、ぼくについてはこれなかったその悲しみをすこし思っても、こうして、二度目の京都の冬がきているだけで、むしろ僕はどうして京都にいるのだろうと、強く感じているのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 29, 2006 04:18:11 PM
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