カテゴリ:だから
むしろ僕はひとりになりたかった訳で、そういった深夜の食堂にウオッカを探しに、青縞のパジャマでBEDをごそごそ這い出していく、眠れない夜の孤独さえ、好ましい筈だった。 僕は自由と引き換えにその夜の沈黙の孤独の深遠を手に入れて、女という生き物を日常の生活から排除した気分でいたが、むしろ彼女たちの人生が僕のいない人生を選んだだけのことなのに、やがて僕は気づいた。 僕はそういった眠れない夜に、かしずいてなだめてくれる天使の、やるせない憂鬱や、ささいな苦悩の、聞き役になることを拒んだ引き換えに、ウオッカをあおって、BEDにもぐりこむことを繰り返していた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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