カテゴリ:だから
深夜の田町のコンビニに、突然ながれたその曲は、 心に引っかかってきて、纏わりついて、 そう、翼を失って、ここに落ちた。 その曲をきいていたら、無性に涙がでてきた、 午前四時の田町の、交差点そばのローソンで、 OLDENGLANDのスーツを着た男が、 ポカリスエットの二リットルボトルを抱えて、 涙ぐんでいるなんて、こんな、尋常でない話はない。 空を飛んでいると、翼が折れて、地上に降りて、 VIPROOMで、美女はべらせて、毎夜の宴会、 モエシャンパンのグラスに、赤い口紅、 シルクのドレスのお出迎え、 ああ、地上って最高。 タクシーに乗って、 夜明け前の青山通りを、あいつのマンションに向かいながら、 泣いた。 翼を持つことは簡単だ、 しかし飛んだものはいつか降りてくるか、 落ちるしかない。 タマプラーザがみえてきたぜ、 なんて長距離恋愛だ、 ああ、はやく抱きしめてくれ、この翼の折れた元天使を抱きしめてくれ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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