カテゴリ:だから
「あなたは、不必要な電話に付き合う必要はありませんよ」
「先生はどうしてるのですか?」 「電話を切ります」 「はあ」 「不必要と思われる人には会う必要はありませんよ」 「どうしてるのですか?」 「用件をメールにしてもらって、秘書に処理させます」 「はあ」 「契約書以上の会話は必要ありません、つまりあなたはビジネスにおいて不快になる必要はないわけです」 「はあ、あの、私生活においては?」 「わたしは商法上の顧問ですから、あなたの私生活上の問題はいい秘書か、まあ、個人的な弁護士を個人的に秘書のように雇えばいいわけです、そしてあなたはビジネスのことだけかんがえていればよろしい」 「はあ、なんとなくわかりました」 「わたしたちは、いかなるあなたのビジネスの阻害要因も排除します」 「わかりました、ありがとうございます」 「はい」 「ひとつきいていいですか?」 「ええ」 「先生は僕の電話を切りたいとお感じになったことはありますか?」 「それは職業上のひみつです、ただ、このようなお話をさせえていただくかたは、あなたしかおりません」 「恐縮です」 「では」 電話は切れた。 三年後彼は第二弁護士会から第一弁護士会に移動し、M&Aをおこなっている。 そういった出会いは、かけがえのないもので、ときおり、彼のいまの業務の超一流の弁護士事務所にリーガルを依頼できるビジネスを行いたいと、彼の言葉を思いだすと、思う。
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Last updated
May 28, 2007 08:01:58 PM
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