カテゴリ:だから
彼は裕子をいま必要としている。しかしそのかけがえのない、乙女の人生の輝かしい、この学生時代を、彼と費やした。彼以外にこのように、裕子を必要とされたことはなかった。
「たのしかった、さようなら、ありがとう」 裕子の声にならない、その台詞は、いえないまま、大学最後の夏がそこにきている。
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Last updated
Jul 12, 2007 12:35:33 PM
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