この本の178ページから183ページにかけて「軽便鉄道の模型を楽しむ - 車両製作からレイアウト製作までの裏話を披露する」と題して
吉川文夫さんと茂又弘道さん,
早坂元興さん,
塚本雅啓介さん(司会)の対談が掲載されているんですが,その対談の中でHOサイズ(縮尺:1/87,または,1/80)の走行性能について話題になっています。HOサイズの軽便車輛だと車重が軽いのでスムーズな走行ができない,と。車重が軽いからレールとの接触が良くなくて,集電不良になってしまうんでしょうねえ。私が作ったHOサイズ(縮尺は1/87と1/80の二種類)の軽便車輛(
軌間 9mm)も走りは今一でした。
カワイモデルの1/80の蒸気機関車の模型(軌間 16.5mm)も持っていたんですが,それは明治時代に讃岐鉄道を走っていた60形(車輪配置0-4-0)という小さな蒸気機関車の模型なんですが,車体が分厚い金属製だったので重量があり,集電性能がとてもよく,私が持っていた鉄道模型の中で一番よく走った車輛でした。Oサイズの軽便鉄道の模型もあります。それだと縮尺が1/48(軌間 16.5mm)になるので,車輛の重量を重くすることができ,走行性能が良いみたいです。私は以前,
草軽電気鉄道(軌間 762mm)の電気機関車(通称「L電」)のOサイズの模型のキットを買ったのですが,作っても走らせる場所がないので,中古品も扱っている模型店の委託販売サービスを利用して売ってしまいました。今にして思えば持っていればよかったという気がします。その後,HOサイズ(1/87,9mm)の「L電」の模型のキットを買って,それは今でも手付かずのまま持っていてい,いつか作る日が来るかも,と思っていたのですが,この本を読んで作る気がしなくなっちゃいました。走りがよくないでしょうから。鉄道模型は基本的には動くことが前提ですから,単なるディスプレイモデルではなあ。軽便鉄道の模型はOサイズ(縮尺 1/48)の方が良いと認識した次第です。
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