久々に鬱病の本を読みました。『
専門医が教える鬱病』という
日本うつ病学会理事長の
野村総一郎さんが著した本です。2年前に出版された本ですが,非定型うつ病のことが載っています。私が鬱病の治療を開始した頃に読んだ鬱病の本には非定型うつ病のことは書いてなかったので,非定型うつ病が顕著になったのはここ2,3年のことかもしれません。潜在的にはずっと前からあって,表面化していなかっただけかもしれませんね。
鬱病の治療の使用する薬は抗うつ薬が主体になりますが,その他にもいくつかあります。
- 抗うつ薬 - 脳内の情報伝達機能を正常にするための薬。
- SSRI - 選択的セレトニン再取り込み阻害薬。軽症から重症まで対応するうつ病治療薬の主役です。
現在私が服用している薬「パキシル」がSSRIです。 - SNRI - 選択的セレトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬。SSRIより消化器系の副作用が少ないらしいです。
- その他 - 三環系抗うつ薬,四環系抗うつ薬,スルピリド,トラゾドン。
三環系抗うつ薬とスルピリドは以前服用していました。三環系抗うつ薬の「アモキサン」は副作用の便秘が酷かったです。一日5リットルも水を飲んでいるのに便秘が続くんですから。スルピリドの「ドグマチール」にも参りました。パソコンのキーボードを打つ分には何ら支障はなかったのですが,ボールペンや万年筆で手書きで字を書こうとすると手が震えてしまい,漢字などのような細かい字がまともに書けませんでした。手の震えのことを主治医に伝えたら,「アモキサン」と「ドグマチール」がなくなりました。「ドグマチール」はもともとは胃潰瘍の治療薬なんだそうですが,それからしばらく経ってから新聞に胃の疾病に関する記事が載って,スルピリドの副作用のことが書かれていました。スルピリドの副作用として手が震える症状は有名なんだそうです。「アモキサン」も「ドグマチール」も2年近く服用していたので,その間,私の鬱病も改善してきていたので,二つとも処方されなくなって楽になりました。
- 気分安定薬 - 抗うつ薬の作用を高める。また,双極性障害の治療薬でもある。
- 抗不安薬 - 不安感をやわらげる。
私は今も「ソラナックス」を服用しています。鬱病の治療を開始して「ソラナックス」を服用するようになってから不安感がなくなりました。治療開始前は不安感が湧き上がってきたら,それを抑えるためにジョギングをして,頭をボーッとさせていあした。ジョギングを始めた当初は,ジョギング後6時間ぐらいは不安感を抑えられたのですが,そのうち3時間ぐらいしか抑えられなったので,1日に2回ジョギングをするようになりました。今まで運動をしていなかったのに急にジョギングをしたために両足首の痛みが酷くなったので,整形外科へ行って診てもらったのですが,足首の外側にある筋肉の膜のようなものが炎症していることが原因でした。そのためジョギングができなくなったので,不安感を抑える手段がなくなり,その上に不眠症にもなってしまったので,精神科クリニックの受診することにして,今に至っています。 - 睡眠薬 - 催眠効果を高めた抗不安薬。
受診当初は「レンドルミン」で眠れるようになったのですが,そのうち「レンドルミン」が効かなくなり,睡眠薬を数回変えて,「ロヒプノール」(フルニトラゼパム)と「ベゲタミンB」に落ち着きました。去年当たりから病状の改善のせいか「ベゲタミンB」では強過ぎるので,その代わりに抗うつ薬の「リフレックス」を睡眠薬をして服用しています。「リフレックス」だけだと中途覚醒してしまうので,「エスタゾラム」を追加してもらったんですが,あまり効かなかったのでやめました。でも中途覚醒は続いているので,「エリミン」を処方してもらいました。今は,睡眠薬として,「リフレックス」「フルニトラゼパム」「エリミン」を服用しています。 - 抗精神病薬 - 重症の場合に使用。
「ベゲタミンB」は抗精神病薬の「クロルプロマジン」に催眠作用を追加したものです。主治医も言っていましたが,「ベゲタミンB」は強い薬でした。「ベゲタミンB」の2倍強い作用がある薬が「ベゲタミンA」です。