|
テーマ:鬱病(2269)
カテゴリ:うつうつ
うつ病にも色々ありますが,普通のというか典型的なうつ病は「大うつ病」といいます。英語の“major depression”を直訳しちゃったのかな,って感じの診断名ですね。アメリカの野球の「メジャー・リーグ」(major leagues)のことを以前は「大リーグ」と言っていましたから。最近は20~30代の女性に多い「非定型うつ病」もありますね。あとはうつ病と誤診されやすい双極性障害(躁うつ病)でしょうか。 うつ病による自殺で家族を失なった方たちの「藍の会」というグループがあります。うつ病で家族を失った家族同士が話し合ったり,どこの精神科病院・クリニックが良いか悪いかなどを評価を独自に行っています。患者側の視点から医療機関・医師を評価しています。「藍の会」のホームページへのアクセスは下記をマウスでクリックしてください。病院・クリニック選びは重要ですよ。新規開業病院・クリニックには精神科が専門でな医師が開業していることがあるそうです。脳神経外科医が精神科クリニックを開業したりしてます。新規ではなくて,既存のクリニックが診療科を鞍替えすることも行われています。内科医や小児科医が少子化の影響による来院患者の減少のために心療内科に看板を変えたり,整形外科医がメンタルクリニック(精神科・神経科・心療内科に相当)に看板を変えたりしています。医師法では麻酔科医などの例外を除き,どんな診療科を名乗っても適法なのだそうです。 「藍の会」とは別に「うつの家族の会 みなと」というグループもあります。「藍の会」はうつ病による自殺で家族を失なってしまった方たちのグループですが,「うつの家族の会 みなと」はうつ病患者の家族の集まりです。会員自身がうつ病経験者だったりもします。「うつの家族の会 みなと」のホームページへのアクセスは下記をマウスでクリックしてください。 それから抗うつ薬のSSRIですが,確か24歳以下の患者への投与は禁止されていると思います。アメリカではリリー社が1988年に発売したSSRIのプロザックで問題が表面化し,訴訟沙汰になっています。日本ではプロザックは認可されていなかったと思います。それに代わるSSRIとしてパキシルなどがあります。 そのパキシルも2004年に問題が表面化しました。パキシルの製造販売会社のイギリスの製薬会社が治験データを改竄(かいざん)していたことが明らかになったんです。子どもにパキシルを投与するとその影響で自殺に危険が高まる,というものです。これが表面化したから24歳以下の患者にはSSRIの投与が禁止されたのでしょうね。 抗うつ薬の問題についてはアメリカで“LET THEM EAT PROZAC”という本が出版されました。書名を意訳すると「患者にプロザック(SSRI)を服用させよう」といった感じでしょうか。この本は翻訳されて『抗うつ薬の功罪』という書名で出版されています。私は図書館で『抗うつ薬の功罪』を借りたのですが,ページをパラパラっと捲(めく)ったてみたところ,結構硬い文章で書かれていて,専門書に近い印象を持ちました。そのため,読ずに図書館に返却しちゃいました。(^^;
そして心理療法ですが,この療法はカウンセラーの技量の高さと,カウンセラーと患者の相性が良さの両方が噛み合わないと効果がないそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.05.07 12:58:51
コメント(0) | コメントを書く
[うつうつ] カテゴリの最新記事
|
|