カテゴリ:サッカー
はてさて、前日の日記の続きです。 おいらがあの写真から感じたチームの成長は、 白いユニフォームを着てる相手と競り合っていない ゴールキーパー(GK)と 中央やや左のディフェンダー(センターDF)を見てです。 あそこにボールは写ってないものの、 相手とそれをマークしてるうちのディフェンダーの 必死な表情からするとボールはすぐ目の前にあるんでしょう。 なのにGKとセンターDFは、 そことはまったく逆の方向を見ている。 「ボールから目を外してる。」 ここに成長の跡が。 逆サイドの状況を確認して、 それを味方に伝えてるんですね。 先の展開を考えての準備といったとこでしょうか。 まだボールがないとこに、 ピンチとチャンスは隠されてる。 全員がボールを見てしまった瞬間に、 逆サイドにいる相手をフリーにしてしまい、 パスを出されてから気づいても、時すでに遅し、 ゴーーール!なことってよくあるんですよね。 何にも意識してないと どうしてもボールに目がいってしまう。 自転車で街を走ってる時に かわいい女の子を見つけたら 一気に目を奪われてしまうように。 だから強く意識して、 その中心(ボールや女の子)から 目(視点や意識)を外さなきゃいけない。 だって失点したくないし、 電信柱クラッシュもしたくないからねー。 「中心から目を外す」 それって何にでも必要な能力な気がします。 将棋でもわざと相手に駒を取らせておいて、 じつはその周辺の局面を崩しにかかったり、 ボクシングでもボディをひたすら攻め続けておいて、 じつは一発KOを狙った顔面へのフックを狙ったり、 中心が罠になってることがよくありますもんね。 そうだ、 外国の街を歩いてて、 いきなり正面からぶつかられた時なんかもそうかな。 びっくりしてる自分に相手が丁重に謝ってる間に、 その後ろから他の仲間に財布をすられてたりなんてね。 俺はまだやられたことないけど、 仕掛けられたら引っかかっちゃう自信も 微妙にあったりするから、やっぱ身につけたいっす。 うちの高校生たちは、 確かに中心から目を外せるようにはなってきました。 でもそのレベルもまだまだ。 中心にないピンチを未然に消して、 中心にないチャンスを意図的にものにする。 うちらの未来は、そこに隠れてる。 でもどうしても、 かわいい女の子には目奪われちゃうんだな(笑)。 『ぎりぎりの勝負で 力を発揮できる決め手は、 大局観と感性のバランスだ。』 プロ棋士・羽生善治 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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