シークレット・サンタ
【candlesの「とっこ」さんの日記を読んでとても感動いたしましたので、ご本人の許可を得て紹介させて戴きます】いいお話を読んだので、ご紹介します(*^_^*)米国ミズーリ州に、毎年クリスマスになると、貧しい人々に100ドル札を配る不思議な男性が現れました。最近まで、彼は正体を明かさず、いつしか人々からシークレット・サンタ(秘密のサンタ)と呼ばれていましたが、2006年、癌で天に召される前に、大衆向きの新聞が遂にその身元をつきとめました。彼の名は、ラリー・スチュアートで、58歳でこの世を去るまでの26年間、現金を施し続けました。 未婚の母の元に生まれたラリーは、貧しい農夫の祖父母に育てられました。子供の頃は穴の開いた靴を履き、家には電話もテレビも車もありませんでした。1971年、ラリーは訪問販売のセールスマンになりますが、会社が倒産してしまい、一文無しになりました。2日間何も食べていない状態で、ラリーはレストランに入り、片っ端から注文し、朝食を腹いっぱい食べました。そして、警察に突き出されないために、財布を落としたふりをして、ごまかそうとしていた時、そのレストランの経営者テッド・ホーンが、「あなたが落としたお金でしょう」と、ラリーの座っていたテーブルの下に落ちていた20ドル札を見つけたふりをして差し出しました。とりあえず体裁をつくろって、食べた分を20ドルから支払いました。最初ラリーは、そのお金は他の人が落としたもので、それを奪ってしまった罪悪感にさいなまれます。しかし、よく考えてみると、あの20ドルはレストランの主人がわざわざ自分のために差し出してくれたものだということが分かりました。子供の頃から教会学校に通っていたラリーは、神にこう祈りました。「いつか、自分が人を助けられるくらいになったら、必ずそうします」と。 ところが、、その後も就職した会社が2度も倒産し、遂にラリーはコンビニ強盗をしようと、実弾をこめた22口径のリボルバーの銃を座席下に置き、車を走らせました。しかし、かつて自分を助けてくれたレストランの主人とその20ドルのことを思い出し、犯行を思いとどまりました。悔い改めたラリーは、ケーブルテレビの事業で成功し、神との約束を果たそうと、現金を貧しい人に配りました。 レストランの経営者テッド・ホーンはこう言います。「無銭飲食で彼を警察に突き出すことは簡単でした。しかし、自分で過ちに気づき、他人への優しさを知ってもらいたかったのです」と。この経営者の方がされた行為が、こんなに影響があるんだぁ・・・と感心しました。愛は罪を覆うんですね・・・