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テーマ:本日の1冊(3691)
カテゴリ:映画・文芸
「黙って・・・・ちょっと静かにしてくれよ」 「ええ・・・」 「・・・」 「・・・」 「・・・」 「バレンティン・・・」 「なんだい?」 「別に・・・なんでもないわ・・・」 「・・・」 「バレンティン・・・」 「・・・」 「バレンティン・・・」 「どうした?」 「ううん、なんでもない・・・、馬鹿みたいな事よ・・・ ちょっと言いたかっただけ・・・」 「なんだい?」 「いいの・・・、言わない方がいいわ」 「・・・」 「・・・」 「モリーナ、なんなんだい? さっき頼んだ事をして欲しかったのかい?」 「何を?」 「キスだよ」 「ううん、他のことだったの・・・」 「してほしくないかい、今?」 「して欲しい・・・、あなたさえ気持ち悪くなければ・・・」 「俺を怒らせる気か?」 「・・・」 「・・・」 「ありがとう」 「礼を言うのはこっちだ」 ・・・・・・ 「バレンティン・・・」 「・・・」 「バレンティン、もう寝ちゃったの?」 「なんだい?」 「バレンティン・・・」 「言ってみろよ」 「あたしに全部教えて・・・、 あなたの仲間に知らせること・・・」 「そうして欲しけりゃ」 「あたしがしなくちゃいけない事、全部教えてちょうだい・・・」 「いいよ」 「あたしが残らずしっかり頭に入れちゃうまでよ・・・」 「分かった・・・。 さっき俺に言いたかった事って、それかい?」 「そうよ・・・」 ブエノスアイレスの刑務所の中、 テロリスト ( バレンティン ) と ホモセクシャル ( モリーナ ) の物語。 「 蜘蛛女のキス 」 トルファンの好きなマヌエル・プイグの小説 私はトルファンの影響で、ラテン文学本を手にするようになった。 トルファンは、お決まりの三巨頭から入っていった。 ガルシア・マルケス 「 百年の孤独 」 「 予告された殺人の記録 」 「 青い犬の目 」・・・ マリオ・バルガス=リョサ 「 緑の家 」 「 パンタレオン大尉と女たち 」 「 継母礼讃 」・・・ マヌエル・プイグ 「 蜘蛛女のキス 」 「 赤い唇 」 「 天使の恥部 」・・・ この3人の中で、トルファンは、1番、プイグが好きらしい。 ガルシア・マルケスに関しては、合わないみたい・・・。 私もプイグは好きだ。 でも 私の1番のお気に入り作家は、イザベル・アジェンデ。 彼女は、非業の死をとげたチリのアジェンデ大統領の姪。 彼女の代表作の 「 精霊たちの家 」 が好き。 幻想と恐怖と笑いに充ちた約百年の物語。 これは余談だけど・・・、 以前、イザベル・アジェンデの本の中に、 トルファンのへそくりがあった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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