サイモンとガーファンクルのヒット曲「 いとしのセシリア 」。
この曲を知っている人は多いと思う。
愛しい彼女とセックスの後、顔を洗いに行って、
再びベッドに戻ったら、彼女は他の男と はじめていた・・・。
歌の歌詞は、そんな話だったと思う。
この前置きから・・・、
デビューと当時のエミネムの曲とヴェルレーヌの秘作の詩が、
コラボレーションしたら、意外と面白い!
トルファンが、唐突にそう言った。
詩王の栄誉をうけたフランスの大詩人ポール・ヴェルレーヌと、
エミネムの曲・・・。
トルファンの頭の中には、100年以上の時を越えた、
2人のコラボレーションがイメージされているらしい。
カトリックの厳しい圧迫をくぐり抜けて、
1890年にブリュッセルで秘密出版された
ポール・ヴェルレーヌの詩 「 女たち ( FEMMES ) 」。
この詩とデビュー当時のエミネムの曲がコラボする?
この詩は、1890年頃のパリの隠語・符丁が用いられているので、
翻訳は難しい。やはり、澁澤龍彦氏の翻訳を写します。
降伏 ( REDDITION )
やられた。すっかり参っちまった。俺はもう、
さんざん接吻され舐められ匂いを嗅がれた
君の大きな尻と、さんざんいじられ突っ込まれた
君の可愛いおめこをしか愛さないぜ。
それというのも、俺はゴモラの男でもソドムの男でもなくて、
今やパフォスの男、レスボスの男だからだ。
(君のおめこを、あんなにしゃぶったんだものね)
君の見事な乳房で宗旨を変えたのさ。
どっしりとした君の乳房を、俺は両手で持ち上げる。
俺の唇がそこに接吻するため、香水瓶の匂いを吸うように
ぴんとなったり柔らかくなったりする乳首を吸うために。
俺たちの竿も時となく そんな具合に変化するのは周知の通り。
大好きな暴君よ、君と朝まで上になったり下になったり、
後ろからいっぱつやったり、マリー・アントワネット風にやったり、
そのほかいろいろ秘術をつくしてやまくったら、
どんなに楽しいことではあろう。
君の意志は俺には神聖不可侵 よしんば地獄の快楽のなかで
俺がへとへとに疲れ憔悴しようとも、君の淫欲を満足させて差し上げよう。
傷口から血が噴き出すように
俺の一物から精液がほとばしり出ようと、かまうもんか!
俺の心臓が生きて動き、俺の生命がまだ脈打っている限り、
君の命令をすべて果たしてやろう。
残酷な女主人よ、もう君の中には女ではなく
ひとりの男がいるだけだ。
詩集「 女たち 」(澁澤龍彦 翻訳版)の中の詩「 降伏 」の全文写し
インターネットでこれを読んだ皆さん、
トルファンは、エミネムのデビュー当時の
どの曲とのコラボがハマルと思いついたのでしょう?
どうぞ、ご自由にご想像くださいませ・・・・。 (^o^)/