大鴉 ・・・ 四重奏(五) の続きです。
エドガー・アラン・ポー の詩 『 大鴉 』を
ギュスターヴ・ドレ の、この詩の為の挿入画と共に
原文 (Old English)
日夏 耿之介 版 ( 夫が傾倒 )
(一部、入力不可の漢字は、ひらがな入力しています。)
インフォシーク自動翻訳 版
(一部、インフォシーク翻訳不可の単語は修正しています。)
夢先案内猫・現代 版
以上の四重奏で 引き続き お楽しみ下さいませ
それでは、はじまり、 はじまり・・・
Then, methought, the air grew denser, perfumed from an unseen censer
Swung by Seraphim whose foot-falls tinkled on the tufted floor.
" Wretch ", I cried, " thy God hath lent thee,
by these angels he hath sent thee
Respite, respite and nepenthe from thy memories of Lenore !
Quaff, oh quaff this kind nepenthe and forget this lost Lenore ! "
Quoth the Raven, " Nevermore. "
かかる折しも 天人が揺ぐる香爐眼には見えね、そのたち燻ゆる香は籠りて、
大気ますます密密たり、
かの天人の足音は床の花氈のふかぶかたる上に響きぬ。
儂声あげつ、「忌はしや儂、神によりて處刑猶豫を賜びてけり。
この天人の使もつて、處刑猶豫を賜びたまひぬ。
・・・・・ありし黎梛亞(リノア)を
思い出にて愁を拂ふ金丹や處刑猶豫を。
あなあはれ 飲めかし甘し仙丹を 服しをはりて亡き黎梛亞をば忘れてむ。」
大鴉いらへぬ。 「 またとなけめ。」
そして、私には思われました、空気はより濃くなりました。
そして、目に見えない香炉から芳香を与えられました、
足音がふさのある床で鳴ったセラフィムによって振られます。
「哀れな人」、と、私が叫びました。
「hathな汝の神は、汝を貸しました、
これらの天使によって彼汝をやられてhathである
レノアの汝の思い出からの一時中断、一時中断とネペンテス!
痛飲、ああ、この親切なネペンテスを痛飲して、
この迷ったレノアを忘れてください!」
「二度とでない、からす座は言いました。」
不吉な使者が振りまく、見えない香炉からから立ち昇る香りが
空気を重く染め、足音が絨毯の上に響いた。
「 哀れな者よ 」 僕はそう叫んだ。
「 神はお前を遣わし、
レノアの回想からのひとときの休息を、忘却 そして 憂さ晴らしを
これらの天使を使徒として送ってきた。
飲み込めるだけ飲み込め、 この有り難い憂さ晴らしを
そして、亡くしたレノアを忘れよう 」
大鴉は嘶いた。 「 決して叶わない 」
" Prophet ! " said I,
" thing of evil ! prophet still, if bird or devil !
Whether Tempter sent, or whether tempest tossed thee here ashore,
Desolate, yet all undaunted, on this desert land enchanted,
On this home by Horror haunted, tell me truly, I implore,
Is there... is there balm in Gilead ?
....tell me, ....tell me, I implore ! "
Quoth the Raven, " Nevermore. "
儂は言ふ「預言者よ凶精よ しかはあれ儂が預言者よ
禽にまれまた妖異にまれ、
悪神是を将來せしか、はた、悪風此土に運び來りたるか、
この寂まくたる魔の國にうち侘びて、しかすがに怯めず臆せず、
『畏怖』の宿かるこの里に。まことに実を告げよと求むる也、
基列に乳香ありやなしや 願はくば是を告げよ。」
大鴉いらへぬ 「 またとなけめ。」
「予言者!」と、
私(「悪のもの!鳥または悪魔ならばまだ予言者!)が言いました
Tempterが送ったかどうかに関係なく、あるいは、
大嵐が陸に汝をここでゆすったかどうかに関係なく、
寂しいが、全く、魔法をかけられるこの砂漠ランドで、勇敢な
よく出るHorrorによるこの家で、
本当に私に言ってくださいと、私が嘆願します、
そこにあります...Gileadの香油があります?
私に話してください。私に言ってくださいと、私が嘆願します!」
「二度とでない、からす座は言いました。」
「 預言者よ ! 」僕は言った。
「忌まわしき物よ、鳥か魔物か、それでも預言者には違いなかろう
悪魔がお前を遣わしたのか、大嵐がお前をこの磯に抛りあげたのか
呪われた不毛の地に、陰鬱をも臆せずに 恐怖が潜むこの郷に
僕に真実を告げ給え
ギレアドバルサムの木があるのか・・・、教えてくれ、どうか教えてくれ
大鴉は嘶いた。 「 決して叶わない 」
・・・ つづく ・・・
追記
私は、2通りの解釈で悩みました。
Is there... is there balm in Gilead ?
ギレアドバルサムの木があるのか・・・、じゃなくて、
もっと( 宗教的部分まで ) 踏み込んで、
かの地に慰めはあるのか・・・、の方が良かったかなぁ・・・と。
この慰めとは、勿論レノアの事でしょうけど・・・。