フォシロンの回想によると、画家レンブラントは手を描くだけで、
その手の持ち主がどのような身分にあり、いかなる能力を備え、
またどういう人物で、
年齢はいくつくらいかを我々に彷彿させるという。
レンブラント「イサクとリベカ」
このレンブラントの絵の 男女の手を見ただけで、
手の持ち主の事をどこまで読み取る事ができるかなぁ・・・。
到底、私には無理だ。
でも、ある映画では、
描写された手が、象徴し彷彿させる事を察する事が出来た。
でも、リュック・べッソン監督の映画「ニキータ」
アンヌ・パリロー扮するニキータをプロの殺し屋へ育成する
教官役をしたジャンヌ・モローの手は、
あまりにも雄弁に持ち主の生き様を彷彿させた。
ニキータ役のアンヌ・パリローが、
先輩の殺し屋 兼 教官役のジャンヌ・モローの手をじっと見つめ、
おぼろげながら、自分の未来を認識するシーンは、
( ニキータ同様に私もジャンヌ・モローが演じているが故に )
ショックで、尚且つ見事な描写シーンだった。
「私の手を見てるの・・・?」
老いた元殺し屋 兼 教官役のジャンヌ・モローの手
手は雄弁に持ち主を彷彿させるって事を納得した。
でも、レンブラントの絵の手を見ただけでは、
私は、やっぱり、全然何も判らない・・・・・。
だって、「光の魔術師」って言われてるみたいだけど、
手の部分、暗すぎて・・・、良く見えないもん・・・。