一冊の本が縁で友達になった人(女性)がいる。
これは、私がパリの伯母の元で暮していた頃、とっても若い頃の話。
彼女と出逢った場所は、ある人の家の庭だった。
その、ある人は、引越しするに際して、要らない本を処分していて、
沢山の要らない本を庭にまとめて出していた。
( もし、欲しいなら、自由に持ち帰っていいです。)
私は、何か読みたい本がないか、期待して、その庭にやってきた。
私は読みたいと思っていた本を見つけて、手を伸ばした時、
私よりも先に、別の女の子に、お目当ての本を取られてしまった。
その時、私は、とっても、がっかりした顔をしたらしい。(笑)
その女の子は、読み終えたら私に貸してくれると言った。
私は、その女の子の事を知っていた。
彼女は、とても裕福な家庭の女の子だ・・・、と思っていた。
貴女は 裕福な家庭の女の子なのに、どうして、ここで・・・。
( 私の頭の中は、愚痴・愚痴・愚痴・イジケ虫 )
折角、彼女なりの優しさで
読み終えたら私に貸してくれると言ってるのに、
拗ねた女の子になっちゃった私は、
『 別の本を探すから要らない 』 と言って断った (笑)
私よりも、ちょっぴり年上だった彼女は、
本を読み終えた後、私にその本を渡そうと・・・。
彼女は、裕福な家の女の子・・・、
確かに、そうだけど・・・、ちょっと違っていた。
彼女は、自分を産んだ母親の事をちゃんと知らない。
母親は、イギリス人女性らしい。
産んだけど、育てられずに、イギリスの施設に委ねてしまったらしい。
その施設に信頼されて、子供を託されたのが、某フランス人夫婦。
彼女は、その夫婦に引き取られて、育てられた女の子だった。
彼女には沢山の兄弟姉妹がいる。その夫婦が引き取った子供たちだ。
ちなみに、昨日の日記に書いた、
アリーヤに似たアルジェリア系フランス人の友達は、
彼女の妹の1人だ。
本を読み終えた後、兄弟姉妹たちの為に、
本を返して欲しい・・・、 そう言った彼女、
彼女は、今、決して裕福ではないけど、2人の子供を産み、育て、
更に、施設から1人の子供を引き取って育てている。
彼女は 女優のアンジェリーナ・ジョリーとは
経済的な面で大きな差がある
でも
彼女 と 彼女が選んだ男性(夫) は、
アンジェリーナ・ジョリー以上 心の豊かな人間だと思う。
ここは アンジェリーナ・ジョリーじゃなく、
ウッディ・アレン と ミア・ファーローを引き合いにした方が
何が言いたいか、判り易かったかもしれない・・・
お目当ての本を先に取られて、拗ねていた女の子( 夢先案内猫 ) は、
いまだに、彼女には 到底 及ばない女だ (笑)
お互いに結婚や仕事、いろいろな事情で、もう長い間会ってないけど、
私と彼女は 常に連絡を取り合っている。
私は、久し振りに、逢いに行きたい! と思って思案中!