L'Oneiropompe / 夢先案内猫

どこかに　もう１人の自分が存在しているような・・・
そんな感覚を抱いた経験がありますか？


でも　もう１人の自分に出会ってしまった者は
近いうちに必ず　自らの命を落としてしまう・・・　　らしい


ドッペルゲンガー


もう１人の自分に逢った後も　生き続けた人は
ゲーテぐらいらしい・・・　　　　本当かな？


「 自分の分身 」　　「 もう１人の自分 」にまつわる物語
世界各地でいろいろ語り継がれている

ドッペルゲンガー
　　

あなたは　ドッペルゲンガーについて　どう思いますか？ 　(微笑)







ドッペルゲンガーをモチーフとして
クシシュトフ・キェシロフスキという映画監督が手掛けた
美しい幻想詩のような映画がある


生まれた場所は　それぞれ違って　ポーランドとフランス
でも　　同じ年　　同じ日　　同じ時刻に　　生まれた２人の少女

２人は　　名前　　容姿外見　　音楽の才能
そして　先天的心臓疾患を患っている事も同じ

２人とも　お互いの存在なんて全然知らないけど・・・
心のどこかで　もう１人の自分を感じて暮らしていた・・・


イレーヌ･ジャコブ主演の映画　『 ふたりのベロニカ 』


どこかに　もう１人の自分が存在しているような・・・

ある日　１人のベロニカ ( Weronika ) は
観光バスに乗り込むもう１人のベロニカ ( Veronique ) を偶然目撃する
まるで　自分の分身のような　もう１人の自分の存在を確認する

観光バスに乗り込んだ　もう１人のベロニカ ( Veronique ) は
見つめるベロニカ ( Weronika ) に気づかず　写真を撮り続けている
そして　観光バスは　去ってしまう・・・

ドッペルゲンガーの定説に従って・・・
生まれつきの心臓疾患を患っている脚本設定されていて

もう１人の自分を見た方のベロニカ ( Weronika ) は
音楽コンサートの最中に　心臓発作をおこして、急死してしまう・・・

１人が急死した時　もう１人は喪失感に襲われる・・・


その後　いろいろあって　　(笑)

やがて　生きているベロニカ ( Veronique ) は
自分が以前撮った写真の中に
もう１人の自分のような　ベロニカ ( Weronika ) が　写っている事に気づく

ベロニカ ( Weronika ) は　ベロニカ ( Veronique ) に　気づいて
こっちを見ている・・・　　その写真を見る
「 もう１人の自分 」は　自分の事を見出してくれていた事を知る

自分は　写真を撮る事に夢中で　全く気づかなかった


ベロニカ ( Weronika ) は　ベロニカ ( Veronique ) を見出した時
ベロニカ ( Veronique ) は　ベロニカ ( Weronika ) に気づかなかった








私のパリの友達の１人は、もう１人の自分の存在を強く感じていた
彼女は
( 昨日の日記の続きみたいになるけど、)
自分を産んだ母親の事を全然知らない。


「私は、一卵性双生児で、もう１人の私がいると思う」
彼女の口癖だった。


実は、私は、そういうインスピレーションを感じた事がない。
おまけに、私には、霊感もないような気がする・・・。


でも、友達の影響で、一卵性双生児とか、
ドッペルゲンガーとかに、とても興味を抱くようになった。





一卵性双生児の医師の 実話をベースに
バリ・ウッド と ジャック・ギースランド の共作
小説「 戦慄の絆 」( 原題 : The twins )



その映画化『 戦慄の絆 』( 原題 : Dead Ringers )


本の方が、良かった。
映画の方は、もう１人の自分という事に関しては、趣旨が違う。



急に話が飛ぶけど、フロイトは、作家のシュニッツラーの事を
自らの「ドッペルゲンガー」と呼んだらしい。


読んだけど、全然ピンとこなかったし、知りたい事とは違っていた。





友達は、今でも、もう１人の自分の存在を感じるらしい。
彼女は、ドッペルゲンガーの言い伝えは、信じていない。

だから、
お互いが生きている間に、お互いを見いだしたい・・・
そう願い続けている。


日本では、こういう話は、あまり・・・、
かもしれないけど・・・。