L'Oneiropompe / 夢先案内猫

トム・ウェイツ って　なんか ちょっと　サルヴァトーレに似てるよね

今朝　夫が　ぼそっ とつぶやいた

「 テイク・ミー・ホーム 」 を歌う　トム・ウェイツ
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【You Tube】　ＴＡＫＥ　ＭＥ　ＨＯＭＥ


サルヴァトーレ ？　　サルヴァトーレ ？　　サルヴァトーレ ？

サルヴァトーレ ？！
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サルヴァトーレ ！！


異端審問官に裁かれ　拷問される　サルヴァトーレ ！！
　

『 薔薇の名前 』　の 元ドルチーノ派の　下級修道士　サルヴァトーレ

これは　特殊メイクしている姿　　　　　　これは　　ちょっとひどい！

夫は　かまって欲しい時　　私に　嫌がらせ的な言動をする

ちょっと　子供っぽい！！






ウンベルト・エーコ の 代表作 ( １９８０年 )　　薔薇の名前
　

舞台は　教皇ヨハネス22世時代 ( 1327年 ) 北イタリアのカトリック修道院

物語は
当初　ラテン語で書かれたメルクのアドソの手記を
フランス語に訳されたものを　「 私 ( 語り手 ) 」 が手にし
その真偽を疑いながらも 内容を明らかにし
イタリア語で出版したという形式になっている




「 笑い 」 に関する記載があると言われる
アリストテレスの 『 詩学 』 の第二部の存在


ブルゴス の ホルへ　　曰く
「 笑い 」 は　　キリスト教徒には相応しくなく・・・
そもそも　人間にとって　笑いは　悪なのだと・・・

笑 っ た 顔 が 　猿 に　 似 て し ま う か ら ・ ・ ・


著者　ウンベルト・エーコは　
図書館に大きな影響力を持つ修道士達の長老の
盲目の師　ブルゴスのホルヘという人物設定に関して　
アルゼンチンの国立図書館　館長　ホルヘ・ルイス・ボルヘスを使用したのだろう
ボルヘス自身　盲目となった人物で　更に「 迷宮図書館 」 を主題とした作品や
「 永遠の薔薇 」　　「 鉄の貨幣 」　といった作品がある


謎解きをするウィリアムと　　弟子であり　主人公のアドソの関係は
シャーロック・ホームズ(探偵)と　ワトソン博士(助手）を連想させられる
ウィリアムの出身地が　バスカヴィル　→　『 バスカヴィル家の犬 』


物語は　７日間にわたって進行し　聖務日課の祈りの時課が用いられている
( 神の天地創造の７日間と同じだ )
当時のヨーロッパを覆っていた終末意識が絡み合う
次々と起こる事件は　黙示録の預言の成就であると　終末の予感に慄く



バスカヴィルのウィリアム　　と　　メルクのアドソ



異端審問官ベルナール・ギー　　と　　フォッサノーヴァのアッボーネ



ブルゴスのホルへ　　と　　ヒルデスハイムのマラキーア



騎乗位でアドソとセックスする娘　名も知らぬ娘　( 薔薇の名前？ )

あのアドソを　騎乗位で　襲いたくなる程の状況にいたのか・・・　



こちら　お洒落な　アヴィニョン教皇庁の使節団


こちら　囚人ではなく　　清貧なフランシスコ会修道士たち


贅沢を享受できる立場の者は　享受できるものを棄てはしない

勿論　フランシスコ会と　教皇側使節団の　清貧論争は決裂




Secretum finis Africae !!


相次ぐ事件の秘密は　アフリカの果ての扉の奥に



ウィリアムよ　　お前が守る対象は　　貴重な書物なのか



騎乗位のセックスをした娘と　騎乗の別れ　(アドソは ロバ)

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【You Tube】　映画 『 薔薇の名前 』 ラストシーン


娘を　連れて行ってあげたくても　それは出来ない　せつない別れ




ウンベルト・エーコの原作が　とても完成されたものだった

映画化した際の監督は　ジャン・ジャック・アノー
比較的　楽だったのではないだろうか



それにしても
トム・ウェイツが　特殊メイクしたサルヴァトーレに似ているなんて
ちょっと　言い過ぎだ！