L'Oneiropompe / 夢先案内猫

　　　　


モーリス・ベジャール
昨年　２００７年　１１月　２２日　スイス・ローザンヌの病院で　亡くなった
８０歳でした

夢先案内猫とモーリス・ベジャールの　「　ボレロ　」　にまつわる　２人の秘密を話したくなった




円卓上で　ソリストが主旋律を踊り　群舞がその周りを囲みながらリズムを踊る

モーリスの頭の中に　この構図は　出来上がっていた
でも　振り付けのポーズに関して　モーリスは悩み続けていた


思案に暮れ　疲れた顔をしていたモーリスに　夢先案内猫は　言った

どうしたのモーリス　今のあなた　「　気　」　が足りないわよ

カ　メ　ハ　メ　ハ　ー　！　


すると　モーリスの目に輝きが戻った

おぉっ　　これだ！！
ありがとう　夢先案内猫　これだ　これだよ！　カメハメハーだ！
キミは　僕のミューズだ

いいのよ　モーリス　あなたの力になれて嬉しいわ



カメハメハーのポーズ　　( どらごんぼぉる？ )


振付師モーリスは　様々なカメハメハーのポーズを思案して　それをジョルジュ・ドンに指導した

ジョルジュ・ドンの　カメハメハー


クロード・ルルーシュ監督映画　「　愛と哀しみのボレロ　」
ジョルジュ・ドンが主旋律を踊り　不朽の名声を得た


ジョルジュ・ドンに関しては　2008年02月03日ジョルジュ･ドンのボレロ 　で触れたから
今回は別のソリストを
　
エリザベット・ロスと　オクタヴィオ・スタンリーが主旋律を踊るシーン
↓　↓
【You Tube】　　ボレロ　　エリザベット・ロスと　オクタヴィオ・スタンリー　　part 1　

【You Tube】　　ボレロ　　エリザベット・ロスと　オクタヴィオ・スタンリー　　part 2　


特に　クライマックスのpart 2の方では
エリザベットの背中や　オクタヴィオの上半身を　汗がつたっている



映画　「　ティファニーで朝食を　」　の　ブレイク・エドワーズ監督は
１９８０年監督作品の　「　テン　」　の中で　ヒロイン役の　ボー・デレクに　
単調なリズムの繰り返しで　クライマックスへと到達していくから
セックスの時のＢＧＭは　ボレロがいい　という台詞を言わせている

ボー・デレク／テン
実際に　ボレロですると　セックスの時間は長くなり　汗びっしょりに　(笑)
話を戻さなきゃ・・・



振付師・モーリス・ベジャールの果たした仕事は　女性中心であったバレエ界に
大きな震撼と衝撃を与え　新しい流れを生み出した

私も夫も　特に　ボレロが　大好き

円卓上で　ソリストが主旋律を踊り　群舞がその周りを囲みながらリズムを踊る
まるで　古代から続く　祭儀のような構図

装飾する事を出来るだけ省いた　バレエダンサー達の姿
美しさと共に　オカルティズムやエロティシズムを感じる

私の言葉なんか　陳腐だから　これ以上　並べ立てない方がいいかも



モーリス・ベジャールが設立したルードラ・バレエスクールの若手による
カンパニーＭ　を　２００２年に結成した　更に同年製作されたのが
ドキュメンタリー映画　「　ベジャール・バレエ・リュミエール　」

モーリス・ベジャール・バレエ団／ベジャール、バレエ、リュミエール

夫のお気に入りのソリスト　エリザベット・ロスが　出てくる
小林十市も出てくる　十市はエリザベットより　足が短そうだ・・・


　　　　

《　追伸　》
カメハメハーのポーズに関する記載は　勿論ウソです！
図々しいですが　読者には　笑って許せる度量と　時系列上の洞察力を要求します　(笑)