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L'Oneiropompe / 夢先案内猫

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2008年03月17日
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カテゴリ:映画・文芸




ロマン・ポランスキー
torch torch  ロマン・ポランスキー  torch torch

2002年公開の映画 「 戦場のピアニスト 」で

戦場のピアニスト
ロマン・ポランスキー監督は アカデミー監督賞を受賞しましたね

でも 1977年に 彼がアメリカで起こした事件の事を恐れて
アカデミー賞の授賞式には 出席していませんでしたね・・・


彼の母親は 第二次世界大戦時に アウシュビッツで ナチスに虐殺されています
彼自身も 「 ユダヤ人狩り 」 から逃れるため 転々と逃亡生活をしています

アメリカ ヒューストンに移り住んで 映画作品を作っていました

女優シャロン・テートと結婚 幸せな時期も つかの間で
妊娠中の妻シャロンを チャールズ・マンソン率いるカルト教団に 惨殺されました
それは あまりにも むごい殺され方でした


愛する人を失う 耐え難い体験は 彼自身の映画作品に 深く影響を与えていると思う


でも 1977年に 俳優ジャック・ニコルソン邸で
当時13歳の子役モデルに 性的行為をした事により・・・・・・・・

ロマン・ポランスキーは 逮捕・収監から 逃げるべく
映画撮影と偽って アメリカを出国し ヨーロッパへ逃亡した
以後アメリカへは 1度も入国していない    できるはずもない・・・

1978年に フランスで市民権を取得
1989年に 女優のエマニュエル・セニエと 3度目の結婚を・・・

女優 エマニュエル・セニエ
エマニュエル・セニエ



三浦和義の逮捕事件後 ふと ロマン・ポランスキーの事を思い出し・・・

更に
ロマン・ポランスキーと エマニュエル・セニエ 夫婦で作られた映画を思い出し・・・
夫の本棚の中から この映画の原作本を取り出して 改めて 読んでみました

それは フランスの作家 パスカル・ブルックナー ( Pascal Bruckner ) の小説
パスカル・ブルックナー
「 LUNES DE FIEL 」 ( 直訳は 苦い月 )
Lunes de fiel 苦い月

苦い月
ハネムーン ( Honeymoon / 蜜月 ) という言葉に対する皮肉
旅行中の2組の男女 甘い 愛の旅路のはずが 苦々しいものへ変わっていく


原作の舞台は イスタンブールに向かう豪華客船の中

真面目な高校教師同士のカップルが 偶然 船上で出逢った奇妙な夫婦から
彼らの異常な性生活の話を聞かされるという設定で 物語は進行する

真面目な高校教師同士 ヒュー・グラントと クリスティン・スコット・トーマス
赤い航路 1 赤い航路 2
奇妙な夫婦 ピーター・コヨーテと エマニュエル・セニエ

男女の心の奥底に潜む倒錯した愛の形態
イスタンブールに向かう大海原で 風と波に翻弄される船の如く 激しく揺れ動く心


1組のカップルは お互いがいなければ 生きていけない事を悟り
別の1組のカップルは 愛し合っていると思い込んでいた事が 幻想だった事を知る


原作は 映画化不可能な内容だと思っていたけど ロマン・ポランスキーが映画化した

ただし 原作の中の きわどく どぎつい部分は 全部カット
まぁ それは 仕方ない事だと思う

でも 原作の結末が 意外な方向に変更されたため
原作とは比較すると 映画は 若干 陳腐な 痴話物語になってしまった気がする

赤い航路
映画の日本タイトルは 「 赤い航路 」 ( 1992年 )


赤い航路(DVD) ◆20%OFF!

この原作本を完読するには 多大なエネルギーが必要な本だと思う
なぜなら 普通の人なら 読んでいて 何度か 吐き気を催すと思う

ある嗜好の人達の用語では 「 黄金 」 というらしい
ウンチやオシッコ等の 排泄物を 神々しく描く部分は 吐きそうになる

それらに関して 原作者の描き方が 苛烈きわまる感じなため
著者 パスカル・ブルックナーは 排泄物愛好家かと思うだろう

更には サディストなのかとも思った いや逆に マゾヒストなのかとも思った
読み続けていくと どれも違う事に気づく

原作の 3分の 2 を 読み終える頃には
パスカル・ブルックナーは 小説を完成させる為に選んだモチーフの1つ1つを
うんざりする程 極限まで 冷徹に描く作家である事に気付く


最後には どんなエンディングを用意しているのかと
いくつかのケースを予想しながら 読み続ける・・・

原作の結末は とても皮肉的で 残酷な結末が用意されている


原作者パスカル・ブルックナーと 映画監督ロマン・ポランスキーとでは
描き出す世界観が大きく異なっているため 結末が全く違う



ロマン・ポランスキー監督は この映画に関するインタビューで こう言っている

「 愛は すべてが悲しいストーリーだ
2人のうち どちらか一方が 死ぬか 別れるかで終わりを告げるしかない
ただ1つ残された ロマンティックな解決方法は 心中する事だ 」


ロマン・ポランスキーは 原作とは全く違う 「 ロマンティックな解決方法 」を
映画の結末にしてしまった

1974年に ロマン・ポランスキーが アカデミー脚本賞を受賞した映画
「 チャイナタウン 」 のように ロマンティックな・・・

ジャック・ニコルソン/チャイナタウン

ナチスに家族を虐殺され カルト教団に妻を惨殺された 悲しい体験も影響していると思う
でも ジャック・ニコルソン邸で ロマン・ポランスキー自身が おかした罪
当時13歳の少女に対する性的行為で 相手に残した傷跡の事は・・・?




映画 「 赤い航路 」 は You Tube で ちょっと 観れます
↓ ↓
【You Tube】  映画  赤い航路 ( Bitter Moon ) 
映画 赤い航路


原作を知る者には 映画は 甘く感じるだろう・・・

春休み 退屈で仕方ない人は
この映画ではなく 原作本を読んだら 退屈しのぎになると思う

込み上げてくる吐き気を こらえながら
原作者パスカル・ブルックナーの意図するものを 読み取ってみては いかが?
torch torch  夢先案内猫 動画 1  torch torch






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Last updated  2008年03月20日 04時54分31秒
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