彼女にありがとう。
昨日の早朝、私の所にレッスンに来てくれている女性から携帯メールが入った。「実は今日ほど朝を心待ちにしたことはないかもしれない・・」???何?どういう意味のメール?と思いながら、約束の時間に彼女がやってきた。私に「一刻も早く話を聞いてもらいたくて、早く朝にならないかと、思ったんです。」ということだった。レッスン前に一緒に食事をしながら話を聞かせてもらった。目を輝かせながら一生懸命話す彼女。仕事で後輩との仕事のやり取りの事でうまくいかず、一晩眠れずにいたそうだ。「何でわかってもらえないんだろう・・・」「どう言ったらわかってもらえるのだろう・・・」と、朝まで眠れなくなることなど滅多とないという彼女だが、今回のことについては眠れないほどかなり深く考えたようだ。昼食を取りながらじっと彼女の話を聞いていた。過去から長いこと持ち越し、悩んできた問題だったが、これまで見てみぬ振りをしてきたそうだ。しかし、今回の彼女は違っていた。「自分は、相手にどうしてわかってもらえないの!どう言えばわかってくれるの!」とばかり思い、考えていたが、そんな時、突然、『ハッ!!』としたというのだ。「自分が過去にやってきたことなんだ!」と。今、後輩に悩まされている内容というのは、自分も過去に同じようにやっていたし、同じように当時の先輩のことを非難していた・・・というのだ。そんな自分を見てきた後輩が、自分と同じ事を今、やっているだけ。そんな簡単なことに、今までどうして気づかなかったのだろう・・・と話してくれた。後輩が、なぜそのようなことをするのかと言うのを、『自分の中に見た』のだ。こうも言っていた。「「鏡の法則」ってきいたこたことありますか?以前セミナーで聞いたことがあったのですがそのときには何も感じませんでした。それが「あー!こういうことだったんだ!」ということがわかりました。」私は、体に電気が走ったような感動を覚えた。彼女はただ単に上辺だけのことに気づいたのではなく、真の気づきを得、彼女の人格の次元が上がったのを感じさせてもらったからだ。それがとっても素敵で聞いていて言いようもない嬉しさに包まれた。相手を変えようとする心には苦痛だけしか伴わない。しかし、それらのことを自分に向けて気づかれたことは、彼女にとって何にも変えられない大きな成長になった。彼女は話しながら涙ぐんでいた。魂が喜んでいる涙に見えた。そんな彼女を見て胸が熱くなった。とても良い影響を与えてくれた。彼女はグループのリーダーとしての器を広げられ、きっとこれから良い後輩指導をしていかれるだろうし人望も集まるだろうと確信した。彼女は、「レッスンに来るようになってから、物の考え方やみ方が変わったんです!」と満面の笑みを見せて話してくれた。(レッスンというのは発声や司会のレッスンだ)何てありがたいことを言ってくださる・・・心でかみしめ感謝した。最近、何かとネガティブになっていた私にとって、最高の言葉のプレゼントだった。見えない何かが、「しっかりしなさい!」という意味を持って彼女の口を通して私を勇気付けるために出してくれた言葉ではなかったかと思った。人の事はよくわかるのだが、自分の事となると、まるっきし・・・そんな自分の甘えに渇を入れてくれる感謝の出来事だった。彼女に心からありがとう!