こりゃ本物だ。ホッケの開き
先日、あてもなくドライブに行ってきました。。。とある海辺の町で車を止めて、寒風のなか沖の白うさぎを眺めていました。『波の谷間に~』なんて鳥羽一郎の唄が聞こえてきそうなくらい物憂げで侘びしい北海道の冬。。。あまりにも寂しそうな姿に見えたのか、そばにいた漁師のおじさんがたくましく赤銅色に潮焼けした笑顔を向けて、「兄ちゃん。どっからきた!」笑顔の奥に銀歯が輝いています。○○から来ましたという言葉を聞かないうちにおじさんは、「まぁ人生いろいろあるべ。元気だせ。。。そのうちいいことあるべや。。。おぅホッケ食うか。持ってけ。」なんか一人で頷きながら語り、おまけにコンビニ袋に入ったホッケの開きをくれたのでした。。。「・・・ありがとうございますぅ。」なんだか良く判らないまま頂いてしまいました。。。と頂いたホッケは3枚入っており、北の荒波にもまれた皮はほんのり茶色がかかり歴戦の強者って感じです。。。早速家に帰り、その晩に焼いて食しました。これがなんと!!これがなんとメチャウマ!!なのです。身のぽったり感、ほどよく乗った油、微妙な塩加減。そして潮の香り。本州に住む皆様(私も10年ほど住んでいましたが)よく居酒屋などで注文するホッケの開きは偽物です。断言します。偽物です。それほど味も風味も違いますね。今回の教訓『冬の浜辺にて寂しさを装うこと』