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カテゴリ:長男
長男は、春休みから、ちょっと精神的に不安定になった。
多分理由は、クラス替えとか、年長になるとハードスケジュールになることだとかだと思う。(年長になると、火曜日以外、幼稚園で毎日授業らしきものがある例えば月曜書道 水曜体操・・・という具合) ゆうたは、人前では完璧でいたいタイプらしい。その分家で、涙ぐましい努力をするかというと、そういうわけでもないのだけれど、でも、縄跳びが配られただけで、「まだ、とべない、幼稚園休む~」と毎日泣いたし、春休みは、「まだ字が書けないのに、お習字なんてできない~(実際はひらがななら、書けるんだけど・・・)」といっては泣いていた。 困ったもんだ。と思っていたら、ある日私の母が、おまじないをしてくれた。なんでも元気が出るおまじないで、ゆうたも「おばあちゃまのおまじないはきくなあ」なんて喜んでいた。 それならば・・・と私も考えて、毎晩、「明日もいいことありますように・・・」といいながら、鼻をぽんぽんとたたいてあげることにした。ゆうたは、おまじないの効果が逃げたらいけないと、おまじないが終わったとたんに、あわてて手で鼻をおさえていた。 それからは、毎晩、寝る前は明日もいいことありますように・・・といっている。これで、安心して眠れるなら、もうしばらくは続けてあげよう。 このおまじないには、ゆうたを安心させるだけでなくて、もう一つの効果があった。 これまで、ゆうたにとっていいこととは、外食に連れて行ってもらった、とか、ムシキングのゲームをさせてもらったとか、いつもの日常生活とはちょっと違ったいいことが、いいことだった。でも、そんなこと毎日あるはずがない。だから、ゆうたにとっては、普段はいいことのない日だったらしい。 このおまじないをしているうちに、今日のいいことはなんだったんだろう・・・と二人でベッドの中で話すようになった。そして、日常の小さいこと(お友達が帰るときに、大きな声で、「明日も一緒に遊ぼうねー」と手を振ってくれた。とか)の中からいいことを探すようになった。 はじめは私に言われるまでは、いいことが探せなかったのだが、最近は自分から、小さないいことを沢山報告してくれるようになった。 探してみれば、青い鳥はこんなに近くにいるものだ。最近は、あまり友達をうらやましがったりしなくなった気がする。 大人でも、日ごろの幸せに気がつきにくくて、ついつい悪いことばかりにため息をついてしまうけど、こうやって、夜のひと時、一日の楽しいことを探す時間は、子どもだけでなく、私にとってもささやかな幸せのひと時となっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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