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テーマ:イタリアワイン大好き!(738)
カテゴリ:ワインコラム
昨日は、池袋某所で、持ち込みで、ワインを楽しみました。 相変わらず、料理は、素晴らしく、居心地も良く、長居してしまいました。 まず、プロセッコで、喉を潤して、1本目は某インポーター勤務K氏のセレクト。いつものように、ブラインドです。凝縮感がありながら、濃くなく、口に甘く感じる果実と、ややクセのある後口のハーブ香、酸も上品ながら、確かな存在感。 Y氏から「モンテプルチャノ、チェラスォーロ?」の声が。 僕は最近飲んだ、パッソピッシャーロの余韻から「ネレッロマスカレーゼ」かなぁ...と。 ヒント「とある名のある生産者がバルク売りしているロゼ」を聞いてビックリ。これがロゼ! どう考えても、エレガントなロッソ。さすがY氏は、チェラスォーロまで、たどりついてる。 T氏はボルゲリあたりを考えているみたい、でも、僕は一転して、ピエモンテのドルチェットやグリニョリーノ、フレイザ? 生産者はトリンケロ? 正解は、マッサヴェッキアのマルヴァージア・ネラ100%のロサート。マルヴァージア・ネラ100%なんて解るわけないよ~。ちょっと還元香が支配していて、香りの推量が効かなかったんですが、これは珍しいワイン。売り物じゃないワインを、無理矢理ボトリングしてもらったやつだそうです。それにしても旨い。 その後は、一通り味見をして、タウラージが強力なので、まず、イル.・ノヴァントゥノとモンテヴェルティネの飲み比べ。これが旨い。このメンバーでペルゴル・トルテ1992を飲んだことがありますが、それを思い出しました。2つの畑、ペルゴル・トルテとイル・ソダッチョのブレンドで造られる、セルジオ・マネッティの名を冠したワイン。1991以来、造られてませんが、もしかしたら、出来不出来に関係無く、ただ、ベストの選択をした結果なんだろうなぁ...などと思いました。畑のテローワール云々言えば、残念な年なのでしょうが...。とてもクリアで、柔らかで、飲みやすいけど、飲むにつけ、その厚みに驚きます。「美味しいサンジョヴェーゼのワイン」というイメージが層を成して、奥深くまで、積み上げられている感じ。それも揺るぎない骨格に支えられているんですね。「本物のワイン」を飲みました。ところで、モンテヴェルティネ1991も、一緒に開けたのがもったいないぐらい、素晴らしいワインでした。 モレッティエリのタウラージ1997は、お店にお願いして、昼前から開けておいてもらいました。おかげで、開いてくれてました。それにしても強烈。畑仕事で鍛えあげた肉体と、インテリジェンスが交錯するようなワイン。牛テールの「黒光り」する肌によ~く合いました。 アルターレのバローロ1989は、力強いバローロでした。1989がそう言う年なのか? 熟成したネッビオーロに、エレガントで中性的なバランスを求めていると、軽く裏切られる感じ。ドスンと直情的で、男性的。奥行きは、どこまでも感じるけど、広がりは感じない。というより、あまりに長く続く柱廊を歩いてるうちに、その横幅や空間の広さが解らなくなり、当惑している気分かもしれない。もう少し時間が必要かもしれない。それとももう少し早く飲んだ方が良かったのか? すごく美味しいのにね。欲深いから「もっと美味しいはずだ~」と思うんですね。 今月も楽しかったです。みなさん、ありがとうございました。次回も、よろしく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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