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テーマ:イタリアワイン大好き!(738)
カテゴリ:ワインコラム
1月16日の火曜日に、イタリアワイン好きの2名と、持ち込みで飲みました。場所は僕のご近所イタリアンで、このワイン会ではお馴染みのお店。飲んだワインは以下の通りです。
Rosso di Montalcino 1990 / Gorelli Bruno di Rocca 1990 / Vecchie Terre di Montefili Sammarco 1990 / Castello dei Rampolla 期せずして1990大会になりました。 まず1本目、僕の持ち込んだ、ロッソ・ディ・モンタルチーノ。先日飲んだ、レ・ポタッツィーネではなく「ドゥエ・ポルティネ」のジャンカルロ・ゴレッリの方です。色はやや褐色を帯びたガーネット、濃くてしっかりした色合いです。初めは、固さを感じるほどで、タンニンも重量感があります。 「これが、ロッソで、しかも17年前のヴィンテージ!」 さすが、1990というのは、本当に素晴らしい年だったのだと実感しました。 後の2本は、同じグレーヴェ・イン・キァンティの生産者、しかも同じサンジョヴェーゼ+カベルネソーヴィニョンのセパージュというガチンコ対決になりました。 ブルーノ・ディ・ロッカが固いです。明らかに、カベルネが城壁を築いていて、サンジョヴェーゼの影も見えません。いや、もしかすると、閉じているのはサンジョヴェーゼで、その鍵のかかった扉の隙間から、カベルネの旨みが徐々に漏れだしているのか? すごく良くなりそうな感じがするんですが...ちょっと、もったいないです。抜栓後に、時間をかけて、どうこうなる問題では無く、開けたタイミングが悪かった...と言う印象でした。 と言うわけで、軍配は、サンマルコに上がりました。正直、こんなに旨いサンマルコは初めてです。サンマルコの印象は「やや焦点がぼやけた」ワイン。どちらかと言えば、性格の似た、サンジョヴェーゼとカベルネソーヴィニョンのブレンドは、時として、美しいユニゾンを奏でますが、ある意味、単調で、そしてなんとも中途半端なワインを生み出します。 このサンマルコは、キチンとサンジョヴェーゼのワインになっています。そして、熟成したカベルネの円やかさやスモーキーなタンニン、サンジョヴェーゼの瑞々しくジューシーな酸のバランス、素晴らしいです。 古き良き、トスカーナの「濃さ」を感じるワイン。ブルネッロまでが、早く飲まれることを重視した「ソフトな抽出による柔らかなタンニンとエレガントな酸」のワインへとシフトチェンジする時代。しかし、あのころ、トスカーナのワインが美味しいと感じたのはこの「濃さ」だったはずです。 時間を置いたら、ゴレッリの「ロッソ」がもっと良くなってきました。はたして、流行のエレガントなブルネッロは17年後に、これだけのパフォーマンスを見せる事が、出来るのでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.29 08:20:48
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