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テーマ:イタリアワイン大好き!(738)
カテゴリ:ワインコラム
恒例の、持ち込みのワイン会。僕は、表題のワインを持って、出かけました。 ヴィノ・ダ・タヴォラ・トスカーナ。生産者はテヌタ・ディ・ヴァルジャーノ。ルッカの生産者。ルッカは、フィレンツェからピサへ向かうと、ピサのちょい手前にあります。現在は、サンジョヴェーゼ100%のワインですが、1994のセパージュは不明(というか調べてない)。 昨年、飲んだ「テヌタ・ディ・ヴァルジャーノ2000」が、予想外に美味しい。味わい云々ではなく「酒質の性格」が良いのですね。グリセリン質で柔らかな液体。「スカッソ・デイ・チェザーリ」は1998を何度か飲んでいて、好きなサンジョヴェーゼのひとつだったのですが、この経験を経て、改めて、注目。ブログにはアップしませんでしたが、今年に入って飲んだ「テヌタ・ディ・ヴァルジャーノ1999」も、予想通り、素晴らしいワインでした(ヴィンテージのせいか飲み頃はもっと先に感じました)。 さて、1994です。熟成感のある、サンジョヴェーゼ。やはり、柔らかい、ナチュラルな液体。酸が美味しいです。決して、アルコールは高く無いと感じますが、丁寧に作られた、とろりとした酒質に片鱗が感じられます。サンジョヴェーゼ(特にブルネッロですが)好きのS氏が「旨い」を連発。確かに、美味しいですね。 今回は、S氏をはじめ、お馴染みのT氏、久しぶりでY氏も参加されて、4人で4本です。 Scasso dei Cesari 1994 / Tenuta di Valgiano Brunello di Montalcino Riserva 1990 / Col d'Olcia Barolo 1982 / Cascina Cucco Barolo Riserva 1979 / Borgogno 僕の、サンジョヴェーゼの後は、T氏のブルネッロ・リゼルヴァ。偉大な生産者の偉大な年のリゼルヴァにもかかわらず、何故かガンベロロッソの評価は「ウン・ビッキェレ」という曰く付きのワイン....素晴らしい香りです。もう、香りは間違い無く「トレ・ビッキェリ」です(笑)。もちろん、飲んでも旨い。T氏は余韻の儚さが、過小評価の所以と考えられてました。確かに、「口腔内を蹂躙するような強さや複雑さ」を「あの香り」は予見させますが、飲んでみると、あっさりしていて「こんなもの?」と感じるかもしれませんが...あくまでも比較の問題です。ひょっとすると、まだまだ、飲み頃は先なのかもしれませんね。 バローロの2本は、熟成のベクトルが、それぞれ異なる向きに進んでいました。ネッビオーロの武器は「酸とタンニン」です。そして、これは「もろ刃の剣」。これをどう御すのかが、生産者の腕の見せ所です。 クッコのバローロは「酸とタンニン」を綺麗にそぎ落として、カラメルや甘い紅茶やモストなど、味わいをかき集めて、煮詰めたような液体に。こいうバローロは、グラスの中で、どんどん変化が味わえます。空気に触れて、さまざまな顔を見せます。美味しいです。 一方、ボルゴーニョは逆に「酸とタンニン」を中心に据えたまま、ストラクチャ部分を、研ぎ澄ましていくような方向性。どっしりとした液体は、まだまだ、年月を重ねられそう。1979は中庸な年だったと思いますが、この、状態の良いボトルは、素晴らしい熟成を経ていました。これも美味しいなぁ。 今回のワインは、どれも旨かったですね。やっぱり、ばらばらに、勝手気ままに持ち寄るほうが、どうも、良い気がします。とは言え、1994→1990→1982→1979と、なんとなくバランスが取れてますね....。 さあ、次回も、楽しみですね。みなさん、ありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.12 03:24:38
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