先日、きもの屋さんの新春お披露目会で、
絞り染めで有名な「辻が花」のコーナーにて
鹿の子絞りや竹皮絞りが施してあるハンカチの
絞りの糸を数カ所解くという、体験をして来ました。
左側は竹皮絞りの糸を今まさに解いているところ。
竹皮絞りとは、竹皮をかぶせ裏に紙の芯を入れて
防染するというもの。現在では竹皮は使われず、
使い勝手の良いビニールへと変化したようです。
糸を全部解くと、こんな感じになりました。くちゃっと
縮んでいた布を伸ばすとこんな模様が出て来ました。
糸を解く作業も簡単なものではありませんでしたので
絞る作業は、とても大変だと思いました。「絞り染め」
というのは奈良時代から日本に伝統的に続く手法です。
この素晴らしい手法、長く続いて欲しいと思いました。
「辻が花」という名称は、15世紀後半に初めて文献上に
登場し、最盛期に当たる桃山~江戸時代初期にかけて
「染め」といえば「辻が花」とされたものの、江戸中期に
友禅染の技法が登場すると、手間のかかる「辻が花」は
急速に消滅してしまったようです。現在は、その技法は
また研究され復活して、あちこちで応用されています。
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