赤ちゃんを授かる、その前後に自分の体と向き合わなければいけない時があります。それが思いもよらぬ不調であるとき、願う方向に壁が見えたときに私のところに相談が来ます。私は医療者じゃないから診察も治療も何もできません。ただ話を聞いてうなづき、一緒に悩み一緒に泣いて一緒に前を向く帆走者です。医療者の前ではぼやけないことを、耳傾けてもらえないかもしれない小さな些細な気持ちを、夫や子どもや家族とのことを、つぶやける場所や時間を提供しています。話すだけじゃなく一緒に行動もします。そうすると24時間365日心の中で「どうしているかな?」と気にかけるようになります。昨日は子宮のとある疾患の相談。その人や家族が初めて自分のこととして受け止めなくてはいけなくなった時の混乱でした。落ち着いて話をしている自分と裏腹になかなか寝付かれない夜でした。若い夫婦で不安の中涙しているのだろうか、と。そして一方でそういう時間があってその夫婦が今までと違う向き合い方ができるのではなかろうかと。物事は偶然じゃない必然なんだ、でも今はそれを伝えるには早すぎるよね。まずはいっぱい泣いて落ち込んで、それから少しずつ前を向いていこう。きっときっと素敵なことが起こる前触れだと信じて。
仕事の話はしないつもりでちょっとつぶやき。
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最終更新日
2005年04月14日 12時25分40秒
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